2024年 4月 24日 (水)

週刊誌・夏の合併号の間隙突かれた小泉・クリスタル「電撃できちゃった婚」

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   小泉進次郎(38)と滝川クリステル(41)が「電撃できちゃった婚」を発表した。安倍首相と菅官房長官に報告した後、官邸入り口で記者団のインタビューに答えた。

   安倍と菅の名前を出し、昼のワイドショーで生中継される時間帯を選び、だが、週刊誌の締め切りには間に合わないなど、綿密に計算された結婚発表だったことがわかる。

   将来の首相とファーストレディにふさわしいカップルなどと、歯の浮くような麗句を並べるスポーツ紙やワイドショーが多かったが、私が2人を見たときの正直な気持ちは、「嫌な感じ」というものだった。

   恋多き年上女が、恋に奥手の年下男、それも将来の首相候補を手玉に取った。やや容色に衰えが見えるクリステルの「最後の賭け」だったのではないか。「私は賭けに勝ったわよ」。少し緊張気味の彼女の表情から、そんなことを思い浮かべたのは、雑誌屋風情の僻みからだろうか。

   進次郎の家庭にも複雑な問題がある。幼い時に両親が離婚し、父・純一郎の姉を母と思って育ってきた進次郎。別れた母親のところには彼の弟がいる。幼い弟が父に一目会いたいと来ても、父親は邪険に追い払い、会おうとはしなかった。

   父親は進次郎に「一度は結婚したほうがいい」といったという。その言葉の裏には、「俺みたいに離婚したっていい」という意があるのではと勘繰りたくなる。それはともかくおめでとう。

   小泉と同じ国会議員に逢沢一郎(65)という古狸がいる。祖父も父親も衆院議員だった。松下政経塾を出て1986年の衆院選で初当選した。以来30年。国会対策委員長、予算委員長、幹事長代理と要職を歴任してきたが、大臣経験がない。菅官房長官も「何度も入閣をお願いしているのに、なぜか拒否されちゃうんだ」と首を傾げるほど、大臣の椅子にこだわりのない人間だという。

   では、こだわりは何かというと、週刊文春によれば、「デリヘル遊び」だというのだ。6月25日(2019年8月)、地下鉄と都電を乗り継いで、逢沢議員がたどり着いたのは大塚駅前にあるラブホテルだった。そこに約6時間いて、メガネをずり下げ、顔を隠しながら、逢沢議員は赤坂の議員宿舎に舞い戻ったという。

   議員のデリヘル遊びが激しいという情報を、週刊文春が手に入れたのは約4年前だったという。彼を長年接客してきた東京・渋谷のデリヘル業者「L」のデリヘル嬢・A子は、こう語っている。<「彼は少なくとも7年以上前から私のような風俗嬢を欲望のまま弄ぶ日々を続けてきました。彼は女性を人間として扱うことをしません。自分勝手な性の道具としてこき使って、耽溺する日々。こんな人が国会議員をしていて良いのでしょうか」>

   耽溺するなどという難しい言葉を使うデリヘル嬢は珍しいだろうな。それはさておき、件の議員さん、事をするときはオネエ言葉になるという。こんなように。<「今日はどんだけの男に抱かれてきたのぉ~。悪い子ねェ~、おしおきよぉ~」「今日はどんなのを入れられてきたのぉ。いけない子ねぇ、いけない子ねぇ」>

   これが事実だとしたら、これから国会議員を続けていくのは難しいだろうな。逢沢先生のあだ名は「ちくび」というらしい。事の最中、女性は彼のちくびを強くつねっていることを強いられるからついたそうだ。

   このちくび氏、ときには延長プレイも辞さず、1回料金は17万円から20万円にもなり、先のA子によると、少なくとも年間1500万円以上は風俗に消えているのではないかという。  週刊文春の直撃に逢沢議員はどう答えるのか。

   ――デリヘルを呼んで金銭を渡して性行為をされたか?

   「(語気を強めて)そんなことはないですよ」

   ――六月二十五日は、大塚のラブホテルに?

   「いいえ、ございません」

   グラビアページに、何人もの女性たちの姿と、逢沢議員がラブホテルの裏口から出る写真が載っている。他人事ながら、逢沢センセイ、これからどうするのだろう。

加藤浩次は別会社に「追放」?芸人たちを粛正して幕引きか――吉本ブラック体質は変わらず

   吉本興業"事件"はまだ先が見えない状態が続いている。週刊文春は、詐欺集団の忘年会に出て、謝礼100万円をもらっていた宮迫博之の激白を掲載している。宮迫は、振り込め詐欺の被害に遭わないよう注意を喚起するボランティア活動をしていることが、最近話題になった。

   彼の激白の中でいくつか拾ってみよう。7月30日に藤原寛副社長ら幹部3人と会談を行い、そこではっきりこういったという。「この席で僕は、『吉本に戻る気はないし、戻れない』と伝えましたが、結論はまだ出ていません」

   宮迫と田村亮が、吉本を通さず記者会見を強行したのは、「決定的だったのは会見二日前に吉本の弁護士と行った最後の話し合いでした。僕はもう一度、僕だけで引退会見をやりたいと言いましたが、実は亮は、最後の最後に吉本に『残りたい』と申し出た。ところが会社の判断は『会見を開くなら二人の引退か契約解消、どちらかを選べ』というものでした。亮は僕の指示で嘘をついたのに、なぜ一緒の処分なんや」

   それを聞いた瞬間、会社に対する感情が切れてしまったという。

   その後、フライデーが「福岡金塊強奪事件」主犯格の野口和樹被告と宮迫が写真を撮り、カネをもらっていたと報じたが、それには憤りしかない、全くの事実無根だと否定する。

   岡本社長とは腹を割って話す仲ではないという。「若い頃、岡本さんとは番組のことでブチ切れたり、何度か衝突をしたこともありました。『さん』付けで呼ぶようになったのも、ここ数年です。

   会見で僕や亮との関係を『親子』に喩えたことにもムチャクチャ違和感がありましたね。誰が子どもやねん! 俺の方が吉本入ったの早いやろと」

   今後は明石家さんまのところから連絡があったので、松本人志にも「さんまさんのところへ行く」と伝えてあるという。

   週刊文春によれば、吉本批判をした加藤浩次は別会社に「追放」になるそうだ。一連の騒動で問われているのは、吉本興業が持っているブラック企業的体質である。芸人たちを粛正して、それで終わりにするというのでは、メディアも世間も許さない(はすだが)。

   特に、岡本社長への社内の反発が大きく、岡本がこのまま居座ったら、吉本は何も変わらないという声が多いと聞いている。日常的なパワハラ、人事を壟断、大崎会長の操り人形と見せて、実際は、大崎も口を出せないようにしている「岡本支配」の実態を明らかにしない限り、吉本興業の近代化はできないと、私のところへも相談に来る吉本の関係者がいる。そのことは改めて書いてみたい。

京アニでは35人のうち10人。事件被害者の名前を公表するかしないか・・・警察に決めさせる危険

   京都アニメーション放火殺人事件から2週間以上経って、ようやく犠牲者35名のうち、10名の名前を京都府警が発表した。なぜ、全員の名前を発表しないのか。その疑問に週刊新潮が応えている。

   週刊新潮によると、京都府警は遺族にアンケートをしていたというのである。

   「質問の内容は、実名公表の可否、マスコミの取材を受けられるか否か、そして、取材を受けるとしたら誰が受けるか、といったもの」(全国紙の社会部デスク)で、了承した遺族が10人、残る25人の遺族は匿名希望だったという。

   しかも、これは府警の判断ではなく、警察庁の栗生俊一長官の意向が働いたと見られているそうである。何でも警察が責任を負うのはおかしい、全員の名前を公表すれば、実名公表に反対している遺族もいるから、批判の矛先は警察に向く。そうならないように、「遺族の了承が得られた場合のみ公表する」という無難な判断をしたのではないかといわれているそうだ。

   だが、報道されない被害があると話すのは、少年犯罪被害当事者の会の武るり子代表だ。<「私の場合、少年犯罪で息子を失ったのでマスコミにほとんど扱われなかった。それで私と主人は顔も実名も出して声を上げたのですが、しばらく経ってようやく記事になった。その記事を見て、息子の存在が認められたような、息子が生きてきた証を得られたような気持ちになれたのです」>

   事件被害者は原則すべて公表する。どうしても公表してほしくないという遺族に関してだけ考慮する。警察が公表するかしないかを決めるのを止めさせないと、恣意的にやるようになり、それはとても危険なことだと田島泰彦・早稲田大学非常勤講師が指摘している。私もそう考える。

「半グレ」を英雄扱いのようなNスペ特集の違和感!制作スタッフは連中の危険性どこまでわかっていたか

   週刊ポストが、かつてフィクサーといわれた男・許永中のインタビューをやっている。イトマン事件28年目の真実とあるから、何か喋っているのかと慌てて読んだが、何のことはない。自分の在日朝鮮人として生きてきた昔を回顧している部分が大半である。事件についてはこういうだけだ。

   <「イトマン事件と石橋産業事件については、言いたいことは山ほどあります。まぎれもなく無罪だったと今でも確信している。ただ、それを今さら言ったところで、私の時間は帰ってこない」>

   おいおい、そいう話じゃないだろうが。近いうちに自分の半生を書いた本が出るそうだ。このインタビューの内容では、きっと自己弁護、自分にとって都合のいい話ばかりを書いたものになると思う。

   7月27日(2019年)に放送されたNHKスペシャル「半グレ 反社会勢力の実像」が話題だ。大阪ミナミを闊歩する「拳月(ケンムン)」と「テポドン」と名乗る半グレの若者が顔を出して、自分は半グレという意識はない、犯罪とは無関係だと主張する。

   週刊現代によれば、あたかも「英雄」であるかのように取り上げているが、「拳月」は、K-1のリングにも上がったことがある元格闘家で、トラブルになった男に重傷を負わせるなど、複数の逮捕歴があるそうだ。

   半グレのシノギの中で一番多いのは、振り込め詐欺などの特殊詐欺だそうだ。暴排法にも引っかからず、逮捕され、集団が解散しても、また集まってグループを作る半グレは、警察にとっても厄介な存在のようである。

   そうした人間たちを、無批判に持ち上げ、組織拡大の片棒を担いだとすれば、Nスぺに問題ありだろう。

   だが、こうした危険な存在が世間にあると知らせることも必要だ。Nスぺのスタッフが、どこまでそのことを考えて、このドキュメンタリーを作ったのか、知りたいものである。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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