2021年 5月 15日 (土)

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皮肉にも「表現の不自由」浮き彫りにした「あいちトリエンナーレ」市長介入・強迫でたちまち中止の情けなさ

   「トリエンナーレ」とは3年に1度という意味だそうだ。津田大介が芸術監督として3年を費やして準備してきた「あいちトリエンナーレ2019」が8月1日から開幕した。テーマは、「表現の不自由展・その後」。過去に公立美術館で展示拒否になったり、撤去された作品を集めた展示会である。

   津田はいいところに目をつけたと、私は思った。ところが、河村たかし名古屋市長が平和の少女像として展示してある慰安婦像の撤去を要求し、批判の電話やメールが県庁に殺到、なかには「ガソリンをまいてやる」という強迫まであり、たった3日で、津田は「中止」を決定してしまったのだ。

   この展示会には、国や県も補助金を出しているため、菅官房長官までがカネを出さない、と取られかねない発言をし、戦後最悪の表現の自由の弾圧だという批判が巻き起こった。週刊新潮や産経新聞などは、ここぞとばかり、慰安婦像や昭和天皇の御影を焼く映像などの展示に対して批判をしている。

   この問題をどう考えればいいのか。日韓関係が最悪の今、慰安婦像を展示すればどうなるかぐらいは、津田をはじめとする、これを手掛けた連中にもわかっていたはずだ。それをあえてやるからには、それ相応の覚悟があったはずだと思いたい。なかったらバカの集まりである。

   ガソリンをまいてやるという脅迫があったから中止したといういい分も、私には納得できない。こうした騒動を含めて、この国には表現の自由、言論の自由は極めて狭められて来ているということを"可視化"できる絶好のチャンスだったはずだ。

   パフォーマンスといういい方は嫌いだが、言論の自由度が韓国よりはるかに低いこの国の「現実」を、わからずやの日本人に突きつけてやる画期的なイベントにできたはずだ。それを、津田の涙で終わらせてしまうことこそ、批判されてしかるべきである。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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