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〈テレビ朝日開局60周年記念 科捜研の女/第13話〉(テレビ朝日系) カギは宇治茶のブレンドにあり!マリコ特製のお茶が犯人を暴くか?

   京都・宇治川のほとりで、宇治茶の老舗「久住茶寮」の職人・橋本俊介(川野直輝)の遺体が発見された。京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)らが検視した結果、死因は鈍器で頭部を殴打されたことによる急性硬膜下血腫と分かった。

   だが、殴打されてから死亡するまでに1時間の時差があることから、橋本はどこか別の場所で襲われた後、自分で遺体発見現場まで歩いてきたらしい。さらに、ズボンの裾から数種類の茶葉が見つかったが、マリコらが「久住茶寮」の主人・久住博之(藤田宗久)とその妻・花枝(萩尾みどり)に確認したところ、この店で扱っている茶葉とは一致しなかった。

   そして、夫婦の証言から、ある男が捜査線上に浮かんだ。5年前まで久住茶寮に勤めていた元職人・角倉長治(松澤一之)だ。職人としての腕はいいがギャンブル好きの角倉は、久住夫婦に賭け事はやめると約束したにもかかわらず、こっそりと賭け麻雀をしているところを橋本に見つかり、クビになったのだった。

「茶の道をなめてるんじゃない?」と馬鹿にされた科捜研

   角倉が橋本に恨みを抱いていたとしても不思議はない。その橋本が1年前から京都で緑茶カフェを開いていることが分かり、榊はお茶に詳しい科学担当研究員・宇佐美裕也(風間トオル)を伴ってその店を訪ねた。しかし、さすがの宇佐美も海千山千の角倉に「お客さん、茶の道をなめてるんじゃない?」と皮肉を言われ、タジタジに。

   そんな折に開かれた品評会「宇治茶グランプリ」に、久住は自身が合組(ブレンド)した茶を出品した。「究極のお茶をお出しします」と自信たっぷりの久住だったが、審査員は一口飲んだだけで「何だ、この味は?」「こんな苦いお茶が飲めるか!」と酷評する。実は何者かが直前に茶葉をすり替えていたのだ。しかも、その会場に角倉が姿を現して大混乱に陥る。

   榊は事件を解くカギは茶葉の合組にあると見て、自ら何十種類もの合組を行い、味を確かめていく。ついにある結論に達した榊は、捜査一課の警部補・土門薫(内藤剛志)の取り調べを受けている角倉に「どうぞ、飲んでみてください」と1杯のお茶を差し出す。

   果たして胡散臭さプンプンの角倉が真犯人なのか、それとも......?(2019年8月15日夜8時放送)

寒山