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急速に進むニッポン亜熱帯化――伊豆の海に熱帯魚群れ、東京湾にサンゴ、日本海にも猛毒タコ

   これまでに経験したことのない大雨、超大型・超強力台風の襲来と、日本はすでに亜熱帯化したと言われるが、「とくダネ!」は伊豆半島の海の変貌を伝えた。熱帯のサンゴが成長し、クマノミやキンチャクダイなど鮮やかな熱帯魚が泳いでいる。

   沼津・大瀬崎海岸のダイバーの平城誠さん(50)は、「20年間潜っていますが、透明度、水温、生物が年々変わっています」「海中に春夏秋冬の変化がなくなってきました」と話す。海水浴場近くの浅瀬でも縞模様の熱帯魚が群れていた。

   東京湾でもサンゴが増殖した。「サンゴの天敵で毒を持つオニヒトデも増えています」(森本さやかアナ)という。北海道では、冷水を好むイカが不漁で、鳥取の海には猛毒を持つ熱帯のヒョウモンダコが現れた。

   気象予報士の天達武史によると、日本周辺の海水温は100年で1度以上上昇したが、「海水温1度は気温なら5度から10度にあたります」

日本より東南アジアのほうが涼しい

   変化は海だけでない。農作物の生産地が北に上がり、デング熱などの熱帯病を媒介する「殺人蚊」が街中でも飛ぶようになった。

   キャスターの伊藤利尋アナ「北海道のお米がおいしくなったのも、適地が移ったのかもしれませんね」

   古市憲寿(社会学者)「ヨーロッパでも、ワイン産地が北に上がっていますね」

   宋美玄(産婦人科医)「東南アジアの方が、日本より涼しいという話もよく聞きますよ」

   司会の小倉智昭「60年前の私が子どものころからと比べると、本当に変わっていますよね。今の子が家を建てる時は、高床式にするのがいいなんていう話も笑えなくなった」