2019年 9月 17日 (火)

田村正和の名演技に酔う。愛娘の事故死の真相を追うルポライターの執念が暴く『火の玉』とは
<夏の傑作選 松本清張生誕110周年記念 十万分の一の偶然>(テレビ朝日系)

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   2012年の放送を忘れてしまったので非常に面白かった。田村正和が事故に巻き込まれて亡くなった娘・明子(中谷美紀)の死因に疑問を持ち、執念で高速道路の事故の発生原因を調べてゆく。フリーライターの山内(田村正和)は知らせを受け、帰国の飛行機の中で、写真週刊誌の事故写真を目撃する。この写真はコンクールで年間の報道写真大賞を受けていた。かつてバカにされた男が審査委員長だ。
   ただ1人だけ瀕死で生き残っていた後続車の運転手が、事故の時に火の玉が昇ってゆくのを見たと証言していたと聞き、調べる。警察はこの証言を無視し、単純な事故扱いをされる。大賞を取ったカメラマンの山鹿(高嶋政伸)がこの事故に遭遇して正確なシャッターチャンスをものにするのは100,000分の1の確率で、しかも、手振れもないのはおかしい。3脚をセットして撮ったとしか思えない。
   いろいろな追及の後に、山鹿がストロボをセットした模型ヘリを飛ばし、運転手の目くらましを仕掛け、就中、「火の玉」の目撃談を述べた怪我人を病院で殺害したという真実に辿り着く。筆者が関心を持ったのは悲しい父を執念で演じる田村正和の名演技と、今ならドローンを使うはずが模型ヘリであり、スマホは影も形もなくてガラケーである点、時代を感じて感慨深かったのである。
   山鹿の愛人である看護師が、火の玉の目撃者の入院先に勤めているとか、疑問点がないわけではなかったが、それらはパス。(放送2019年8月18日21時~)

(黄蘭)

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