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〈ワイルド・スピード/スーパーコンボ〉
犬猿の仲だったホブスとショウがタッグを組む。罵りあいながらも次第に心を通わせていく二人が文句なしにカッコいい

ワイルド・スピード/スーパーコンボ((C)UNIVERSAL PICTURES)
ワイルド・スピード/スーパーコンボ((C)UNIVERSAL PICTURES)

   「ワイルド・スピード」シリーズ通算9作目。大ヒットカーアクションの最新作だ。ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)とデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)の二人はかつてのライバル同士。本作では二人がタッグを組み、巨悪なテクノロジーにより機械人間となった黒いスーパーマン、ブリクストン(イドリス・エルバ)に挑んでいく。

   また物語の鍵を握るショウの妹ハッティに「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」のバネッサ・カービーが登場する。監督は「ジョン・ウィック」「デッドプール2」のデビッド・リーチだ。

   主人公は言わずと知れたショウとホブス。劇中では激しく互いを罵りあいながらも、次第に心を通わせていくから不思議だ。ホブスは大胆かつ派手なアクションシーンを見せ、対するショウはスマートで優雅なアクションを決めてくれる。二人とも文句なしにカッコいい。

ショウの妹ハッティが強くてセクシーなのが魅力だ

   そして本作で初めて登場する、ショウの妹ハッティも主人公の1人。彼女は非常に美しく、そして容赦なく強い。二人の存在感が彼女によって霞むほどだ。ワイルド・スピードシリーズではミシェル・ロドリゲス扮するレティをはじめとした女性キャラも、強くてセクシーなのが魅力だ。

   終盤ではホブスの故郷サモアも登場。ホブスのファミリーと共に島全体を生かした激しい攻防戦は圧巻。銃器などの武器がないことを逆手にとり、サモアの男たちは裸で槍を持ち、心で戦う。忘れてはいけないのがカーアクション。クライマックスでのヘリコプターVS車綱引きは迫力満点。どんなにテクノロジーが進み、人が進化しても所詮「機械は心に勝てない」ことを教えてくれる。

   夏休みの思い出にぴったりの極上エンターテイメント作品に仕上がっている。この一作で、「ワイルド・スピード」「トロン:レガシー」「トランスポーター」「ミッションインポッシブル」の要素を全部足したものが一度に楽しめる。

PEKO

おススメ度☆☆☆