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災害時に困るトイレ...非常用トイレなかったらどうすべき? 家にある「意外なもの」で代用できた!

   きょう27日(2019年8月)の「クイズとくもり」コーナーは、災害時に自宅で生活するための「プチサバイバル術」を紹介した。

   断水した時に困るのがトイレだ。水をためておいて流せばいいと思うかもしれないが、実はNG。災害時はトイレの排水管が壊れるおそれがあり、マンションの下の階に汚水が漏れ出して数百万円の被害が出ることも。戸建の家でも、修理に手間がかかるのでやめた方がよい。国も災害時に水洗トイレの使用を中止するよう注意喚起している。

   用意しておくと便利なのが非常用トイレだ。1個100~500円ほどで、袋と凝固剤がセットになっている。凝固剤が大量の水分を吸収して固まり、臭いも抑えてくれる。

「保冷剤」から凝固剤が取り出せる

   非常用トイレをたくさん用意していても、ストックが足りなくなる可能性もある。そんな時に使えるワザを、サイエンスコミュニケーターの甲谷保和さんが教えた。

   用意するのは「保冷剤」。スーパーなどで無料でもらえるものでよい。

   甲谷さん「保冷剤はほとんどが水と凝固剤でできています。水と凝固剤を分離してあげれば、凝固剤を取り出すことができるんです」

   保冷剤の口をはさみなどで開け、中身を出したら全体にまんべんなく塩をふりかける。すると水分がすぐに分離し始め、5分ほどで溶けて液体状になる。キッチンペーパーなどでろ過すれば、凝固剤が取り出せる。

   乾燥させた方がよいが、乾かしすぎると水分の吸収に時間がかかってしまうため、1日程度、少し柔らかさが残るくらいまで乾燥させるとよい。小さい保冷剤3~4個で1回分の非常用トイレになる。

   使い方は、便座を上げ、便器にゴミ袋をかぶせる。便座を元に戻し、もう1枚ゴミ袋をかぶせる。黒いゴミ袋を使えば汚物が見えないのでおすすめだ。

   そこに凝固剤を入れて用を足し、便座に付けたゴミ袋の口を閉じて別の袋に入れて捨てる。また便座に新しいゴミ袋をかぶせておけば、次のトイレの準備もできる。

   副島淳リポーター「保冷剤から取り出した凝固剤は、保存びんや保存袋に入れて冷蔵庫で保管すれば半年くらいは保存可能なので、作り置きができます」

   近江友里恵キャスター「大手保冷剤メーカーに確認したところ、水と凝固剤を分けること自体は全く問題ないそうです。ただ注意していただきたいのが、常温では液体になるタイプの保冷剤です。これは凝固剤の量が少なかったり仲が水だけだったりするので、トイレ用には向かないということです」