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東京五輪を前に「対策待ったなし」のプラごみ大国日本 決め手となる技術は?

   ゴミの山の中でペットボトルを食べようとしている子ザルや、プラスチック素材の袋を食べようとしているゾウ。今年(2019年)4月にタイの浜辺で保護されたジュゴンの赤ちゃんは4か月後に息を引き取ったが、その体内からはビニール袋やプラスチック片が見つかっている。ビビットではこうした衝撃映像を紹介しながら、日本のプラごみ対策最先端に迫った。

米国とともに国際的な非難を受けている日本

   使い捨てプラスチックゴミが1人あたり32キロと、アメリカに次ぐ世界2位のプラゴミ排出大国日本。2018年のカナダG7サミットでは、数値目標を盛り込んだ海洋プラスチック憲章への署名をアメリカとともに拒否し、国際的な非難を受けた。2020年東京オリンピックを控える日本はこうした状況を受け、プラごみ対策待ったなしの状況に追い込まれている。

   環境省は2020年4月からのレジ袋有料化方針を打ち出していて、コンビニでは、ミニストップなど有料化実験を行っているところもある。キットカットは包装を紙パッケージに変更。ガストやスターバックスなどのプラスチックストロー廃止を受け、洗って繰り返し使えるマイストローも発売されている。

   サトウキビの搾りかすや麦の繊維などの植物を原料としたWBトレー、石灰石を原料とした、紙やプラスチックに代わる新素材、ライメックスなどにも注目が集まっている。

   司会の国分太一「プラごみを海洋動物が食べるという報道はあったが、陸でも動物が食べていることに驚いた。日本はまだまだ対策が遅れている」

   井田徹治(科学ジャーナリスト)「食品を包装していたプラスチックには味や匂いがするので、野生動物が集まり、誤って食べてしまう」

   千原ジュニア(お笑いタレント)「お菓子なども一個ずつ包む過包装がある」

   国分太一「昔、豆腐などは桶を持って買いに行っていた」

アジア各国のプラごみ受け入れ拒否にどう対応する?

   日本はこれまで、プラごみをアジア各国に輸出していた。しかし、中国は去年(2018年)1月に受け入れを原則禁止、マレーシアは今年(2019年)5月から食品や飲み物が残っているプラごみをリサイクルできない違法ゴミとして日本に送り返すと宣言した。輸出ができなくなった業者は悲鳴をあげていて、環境省は緊急避難的にプラごみの焼却を求めているが、CO2の問題も残される。

   問題解決の切り札となるのがリサイクル技術だ。茨城県笠間市の協栄産業では、使用済みペットボトルを再生する新技術を開発、年間3億本の再生ペットボトルを供給している。

   司会の真矢ミキ「リサイクル技術が普及するまで私達にできることは?」

   井田徹治「いらないものはいらないと断ることが重要です」

   倉田真由美(漫画家)「個人レベルだと安い方を選びがちなので、国全体で進めるのが重要」

文・みっちゃん