2024年 4月 26日 (金)

映画「この世界の片隅に」ここにもすずさんがいた・・・戦時下でもおしゃれ求める女性たちに応え続けた埼玉の美容院

「女性が美しさを求める心は強い」

   パーマをかけている1時間半の間、客はふみさんにいろんな思いを吐き出した。「空襲であす死んでもいいように、綺麗な髪型でいたい」「息子が戦死したの。気持ちを張らなければ家事もできないわ」

   ふみさんは時に涙を浮かべながらうなずいていたという。大江さんは「女性は美しくなると、本当に喜びを満面にする。私もそれを見た時に、『絶対、学校を卒業したら美容師になろう』と思いました」と語った。

   大江さんに続いて、妹の繁子さんも美容師になった。さらに、甥や子供たちも続いて、いまでは一家6人が美容の仕事に就いている。そのみんなに受け継がれているのは、「女性が美しさを求める心は強い」という信念だ。

   次女の環さん「東日本大震災の時でも、やはりお客様はいらっしゃいました」

   大江さん「苦しみがあるからこそ、いらっしゃる。お薬を飲むよりも、美しくなった方がすーっと心も落ち着きます」

   博多大吉キャスター「戦時中って、そういうのとはかけ離れた日常かと思ったら、結構みなさんおしゃれを楽しんでいたんですね」

   ゲストの本上まなみ(俳優)「パーマをかけている間の1時間半で、胸の内を吐露して、また頑張ろうって思える。セラピーの要素もあったんじゃないかと思いますね」

文   ピコ花子
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