J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

NHKもネット配信「TVer」参加!「チコちゃん」「大河ドラマ」など看板番組なし

   NHKは26日(2019年8月)から民放のインターネットの番組配信サービス「TVer」に参加したが、どんな番組が提供されているのだろう。

   「ダーウィンが来た!」(総合日曜よる7時30分)、「チコちゃんに叱られる!チコっとだけスペシャル」(総合土日深夜)、「Nスペ5min.」(総合土曜あさ5時10分)、「みいつけた!」(Eテレ月~金あさ7時45分)、「ハートネットTV」(Eテレ月~水よる8時)、「バリバラ」(Eテレ木曜よる8時)、「きょうの健康」(Eテレ月~木よる8時30分)、「きょうの料理ビギナーズ」(Eテレ月~水よる9時25分)の8番組。NHKオンラインやNHKオンデマンド(NOD)で無料配信されているもので、連続テレビ小説「なつぞら」、「チコちゃんに叱られる」の本編、大河ドラマなどは対象になっていない。看板番組を無料のTVerに提供すると、有料のNODが成り立たなくなってしまうからだ。

来年の独自ネット同時配信までのつなぎ

   そもそも、NHKはTVerへの参加はイヤイヤなのだという。民放関係者はこう説明する。「NHKは来年からテレビ番組をいつでもネットで見られる同時配信を本格スタートさせますが、民放側はNHKの肥大化につながると警戒していて、それをかわすためのTVer参加なのです。おいしい番組を提供するわけがありません」

   民放も同時配信番組を増やして対抗すればいいのだが、配信設備やランニングコストで年間数十億円がかかるといわれ、受信料収入が年間7000億円のNHKならともかく、広告収入だけの民放では運用は難しいのだという。いよいよNHKの一人勝ちとなりそうだ。(テレビウォッチ編集部)