文在寅大統領 振り上げたこぶし下ろせない3つの理由「国家的自尊心」「積弊清算」「政権の求心力維持」
2019.08.28 15:26
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関係変化のきっかけになるか?「天皇即位式典」李洛淵首相来日
元外務事務次官の佐々江賢一郎氏は「お互いに譲り合わずにクラッシュを繰り返すのをやめ、さまざまなレベルで対話を模索しないといけません。ひっそりと交流を続け、なんとか出口を探す努力が必要です」と語る。
イ教授は「両国の当局者が交渉と対話の機会を作らないと、この状態が構造化してしまいます」と警告する。
高野記者は「韓国には、日本がここまでやるのかという驚きがあり、部品から完成品までの流れが、こんなにできているのかといった認識もしたはずですです。表向きには大声は出せないが、早めの改善を望む韓国人は少なくないですね」と見る。
一つのターニングポイントとして、高野記者は10月22日の天皇即位式典をあげた。韓国は李洛淵(イ・ナギョン)首相を派遣する予定で、対話の機会にできるかどうか。両国は「水面下では外交やNSCのチャネルで接触を続けている」(岩田記者)というが、感情論を超えて冷静なやり取りが果たしてできるのかは、まだまだ楽観できそうにない。
*NHKクローズアップ現代+(2019年8月27日放送「どうなる"最悪"の日韓関係~解決の糸口はあるのか~」)