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古いママチャリだけど探して!先月末に盗難・・・女手ひとつで育ててくれた母の思い出

   京都市右京区に住む24歳の男性が、8月27日(2019年)に盗まれた自転車を探している。飲食店などを経営する「dotStar」社長の森村柚午さんで、深夜0時に鍵をかけて自宅前に置いていて盗まれたという。すぐに盗難届を出し、さらにツイッターに自転車を見つけたら3万円、犯人を見つけたら10万円の懸賞金と告知した。

   盗まれたのは高級車ではなく、古いママチャリなのだが、それだけの懸賞金を出すのには理由がある。森村社長は母子家庭で育ち、母はホームヘルパーをしながら育ててくれた。森村さんも欲しいものはたいてい我慢して過ごしていたが、たった一つだけ母にねだったものがある。それが自転車だった。

   「中古でいいでしょ?」という母親に、「新品がいい」とわがままを言って買ってもらった。森村さんは「今になって、母の思いやりがわかるのですが、手取り13万円の母親が、新品の自転車を買うのは大変なことだったはず」と話す。

   森村さんは、その新品の自転車で京都市内を走り回り、14年間の思いが詰まった自転車なのだ。

自転車見つけたら3万円、犯人見つけたら10万円の懸賞金

   投稿から1週間。「けさもツイッターで写真を送ってくれた人がいます。感謝でいっぱいです。情報はどんどん集まっている」と森村さんが言う通り、すでに6万回のリツイートがある。

   「思い出がある自転車なので、何とか取り戻したい。犯人にも懸賞金をかけたのは、自転車泥棒をしたら見つかってしまうことをわかってほしかったから」と話している。

   司会の小倉智昭「いい話ですね。見つかればいいですね」