2024年 4月 25日 (木)

あいちトリエンナーレに電凸 どんな人が掛けてたのか?高校生や大手企業サラリーマン「作品のことはよく知らなかった」

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ロバート・キャンベル「強い芸術にはいつも政治性があります」

   中止発表から1カ月、その判断をめぐる議論が続いている。「表現の自由を後退させた」との批判も出る。12組の作家が「表現の自由を侵害されたところで展示を続けられない」とトリエンナーレ出品を取り下げた。

   実行委員の1人だった岡本有佳さんは、「一斉攻撃すれば中止に追い込めるという前提を作ってしまうのがものすごく怖い」と語る。日本文学研究者のロバート・キャンベルさんは「日本だけでなく、世界中で同じ傾向があります。個人攻撃やデマ、ウソが日本で特徴的に現れました」という。

   自治体が「政治的中立」を理由に展示内容の変更を求めたり、後援を取り下げたりした事例は、この5年間でわかっただけで43件にのぼる。なかには、「憲法記念日の集い」や「原発に関する市民活動」といったイベントまでが対象にされた。

   原爆の図の丸木美術館の学芸員、岡村幸宣さんは「今の日本で、表現の自由はプライベートな場では守られても、公共の場では限られています。公共イコール国家権力ではないはずなのに」と批判する。

   ロバート・キャンベルさんは「強い芸術にはいつも政治性があります。発信する場を、市民均等に整えるのが行政の責任です」

   あいちトリエンナーレの会場の一角では、いまも市民と作家が作品展示をめぐって議論をつづけている。「税金を使ってほしくない」「見るべき人の思いをどうする」と主張は平行線だが、参加者は自由に発言し、耳を傾ける。展示作品は消え、議論が残った形だ。

   武田真一キャスター「そこに私は希望を感じたいですね」

   *NHKクローズアップ現代+(2019年9月5日放送「『表現の不自由展・その後」』中止の波紋」)

文   あっちゃん
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