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「タマネギ男」妻が私文書偽造で起訴された 文大統領いよいよ法相に任命するか、正念場の選択

   韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領側近の法相任命を巡る問題。政権VS検察どちらも引くに引けない権力闘争の様相を呈してきた。

   疑惑の「タマネギ男」といわれる渦中のチョ・グク前大統領府民情首席秘書官が6日(2019年9月)、14時間にわたって行われた国会の聴聞会の最中、検察がチョ・グク氏の妻のチョン・ギョンシム東洋(トンヤン)大学教授を私文書偽造の罪で在宅起訴した。

時効まで残り1時間のギリギリで電撃的な起訴

   時効まで残り1時間というギリギリ、事情聴取もしない異例の電撃的な起訴だった。

   地元メディアによると、チョン教授は、娘が釜山大医学専門大学院を受験する際に、勤務先の東洋大学の総長賞を娘が受賞したという偽の文書を作った疑いを持たれている。この「総長賞」が有利に働いて大学院に合格した可能性があるというわけだ。

   しかも、夫の聴聞会の最中にチョン教授は東洋大学総長に電話して、「総長賞を与える権限を委任したとプレスリリースで話してほしい」と表彰状偽造の口裏合わせを求めたとされる。

   さらに夫であるチョ氏自身も、東洋大学総長に電話で「(妻に権限を委任したことに)ぜひ何とかなりませんか。そうすれば、あなたも私も救われる」と要求したという。

   そうした中で、文大統領は9日にもチョ氏の法相任命を強行し明日10日にも、日本の閣議に当たる国務会議で「チョ法相」をお披露目したい考えだ。

   背景には、力を持ち過ぎた検索を「チョ法相」のもとで改革したいという文大統領の思惑がある。

   与党議員も「この状況でチョ氏の法相任命を撤回したら、任命権者(大統領)が検察に屈したような印象を与える」「撤回したら来年の総選挙までズルズル引きずることになる」と一歩も引くつもりはなさそう。

   モンブラン