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成田空港陸の孤島、停電でエアコン車中泊...暴風一過、首都圏の復旧はいつになる?

   きのう9日(2019年9月)未明に関東を直撃した台風15号。首都圏の鉄道ダイヤは大混乱。駅に入れない乗客の列が商店街まで長く伸びる例が各地で見られた。運転再開後も小田急線の経堂駅で5人が救急搬送されるなど、立ち続けの満員電車に体調不良を訴える人が続出した。

   成田空港は、JRと京成本線の運転見合わせに加え、高速道路が通行止めとなったためバスも運休、陸の孤島と化した。空港内に一時、1万3千人が足止めされた。

ゴルフ練習場の支柱が倒壊、20代女性が重傷

   千葉県市原市では、ゴルフ練習場の支柱がネットとともに倒壊。民家十数棟が下敷きとなり、20代女性が重傷を負った。同じく市原市の山倉ダムでは、湖面のソーラーパネル50枚以上から出火する騒ぎも起きた。

   首都圏では9月10日朝6時の時点で、63万3500軒で停電が続くなど復旧が遅れている。停電が続く千葉県木更津市では信号機が点灯せず、交差点では自動車がお互いに道をゆずりながらゆっくり通行。停電に加え、台風一過の35度以上の猛暑が襲っているため、エアコンが使える自家用車で車中泊、さらにカーナビのテレビから情報を得ている人の姿も見られた。

   木更津市の東京ベイプラザホテルでは、10日からは予約客を他のホテルに振り分けている。ホテル顧問の小安洋司さんは「こうした停電は11年の東日本大震災以来。あの時は何が起きていたかわかっていたが、今回はいつ復旧するか情報がないので不安」と語る。

   倉田真由美(漫画家)「昨日もすごい暑さだった。寒さと違って暑さは避けられないのでエアコンが使えないのは大変」

   山村武彦さん(防災・危機管理アドバイザー)「エコノミー症候群もあるので、車の中で過ごす場合は、時々体を動かすことも大事。今回の停電は鉄塔だけではなく、市街地の電柱倒壊、塩害による絶縁不良、倒木による架線切れなどが起きているので復旧までには時間がかかる。昨年大阪を襲った台風21号の場合、停電が回復するまで2週間かかった」

   堀尾正明(フリーアナウンサー)「ゴルフ練習場の鉄塔倒壊だが、ネットを降ろさなかったのはおかしい」

   山村武彦「ゴルフ場ネットは風抵抗を受けやすい。本当はネットを降ろしておかないといけない」

   高橋裕樹弁護士によると、こうした事故では基本的に所有者に責任がある。一方、責任がはっきりしない事故では家屋の損壊は火災保険で補償される。

文・みっちゃん