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『英国のトランプ』ジョンソン首相の暴走が止まらない!野党党首罵り与党議員も大量除名

   イギリスのEU離脱期限が10月31日(2019年)に迫る中、議会前では離脱賛成派と反対派が激しく対立し、警察も出動する事態になっている。離脱問題で議会をひっかき回しているのが、ボリス・ジョンソン首相だ。その風貌と過激さ、数々の失言などから「イギリスのトランプ」と呼ばれている。

   ジョンソン首相はEUとの合意がなくても離脱を強行する計画だったが、野党・労働党のジェレミー・コービン党首は、「主権を持つ国民に選ばれた下院は、EUの『合意なき離脱』に同意してはいけません。国民の大多数の支持も集めていない」と批判した。EUとの取り決めもないまま離脱すると、物価が高騰するなど生活や経済に影響が出る可能性もあるのだ。

   しかし、ジョンソン首相は「また延期するのか。目の前に塩素処理をされたチキンがいるぞ」などと野党リーダーをチキン(腰抜け)呼ばわり。さらに、造反議員21人を除名し、与党は過半数を割り込んでしまった。乱暴な手段に怒ったラッド雇用・年金相が辞任するなど混乱状態だ。

議会解散・総選挙の奥の手も封じられヤケのヤンパチ

   そこで、9日(2019年9月)に離脱延期法案が議会で成立。10月19日までに取り決めがまとまらなかった場合、2020年1月末まで期限延期を義務付けるというもので、これにより「合意なき離脱」は回避される可能性が高まったわけだが、今度は、ジョンソ首相が法律を無視して離脱へ動くという報道もでてきた。暴走は止まらない。

   スコットランドの地元紙「ザ・スコッツマン」の1面には、「民主主義はお休み中」という見出しの下に、がらんとした議会の写真が載った。放送プロデューサーのデーブ・スペクターは「いつもにぎやかな議会にだれもいない。これは、ジョンソン首相はいくらなんでもやりすぎという批判です」と説明した。

   笠井信輔アナ「解散・総選挙の提案も否決され、打つ手はないという感じです」

   司会の小倉智昭「もう1回国民投票すればいいじゃない。絶対違う結果が出るよ」