2024年 4月 20日 (土)

祖父母や両親の「延命治療」どうするか?7割が本人でなく家族が苦しい選択

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医療・介護の経済的負担も大きい

   祖父の認知症も進行し、祖父母二人にかかる医療や介護の費用は月30万円にのぼった。金銭的にも精神的にも負担を抱える両親の苦労を間近で感じ、祐子さんは胃ろうを続けることへの疑問を募らせていった。

   しかし、やはり決断は簡単ではなかった。「現実に祖母を見ると、生きているじゃないですか。生きているのを目の当たりにしたら、『じゃあ今日からさよなら』なんてできないですよね」

   祐子さんは延命治療を行わなかった親戚の葬儀に参列した。最後まで意志がはっきりしていたその人には、たくさんの人が別れの言葉をかけに来ていた。「長い間寝たきりで、ほとんど誰も会いに来ない状態で延命治療をして、言葉では言えないけど、祖母自身が寂しいんじゃないかって。親戚が幸せな温かい感じで亡くなっていくのを見たので、ただただ、ある命を限界まで頑張って生き抜くよりも、どこかでふっと見送ってあげることも悪くないかなって」と祐子さんは語る。

   家族は胃ろうの中断を決意した。今度は伯父も反対しなかった。これから医師に決断を伝え、今後の方針を決めるそうだ。

文   ピコ花子
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