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茨城一家殺傷、犯人は真っ暗な雑木林をどうやって侵入? 家の様子などよく知る者の犯行か

   茨城県境町の民家で23日(2019年9月)未明、一家を襲った殺傷事件が発生した。午前0時38分ころ女性の声で「助けて」と110番通報があり、警察官が駆け付けると、2階の寝室でこの家に住む会社員の小林光則さん(48)と妻の美和さん(50)の2人が血を流して倒れており、その場で死亡が確認された。2人とも顔や首などを複数か所刺されていた。

雑木林に囲まれて、中に住宅があるとはわからない

   2階の子ども部屋で寝ていた中学1年の長男(13)は腕や両足を切り付けられ、重傷。同じ部屋で寝ていた小学6年の次女(11)は「スプレーのようなものをかけられた」と話し、腕に痛みを訴えているという。

   一家は5人暮らしだが、1階の自室で寝ていた大学生の長女(21)にはけがはない。

   住宅は数カ所が無施錠だったといい、警察は何者かが侵入し、寝ていた4人を次々と襲ったと見ている。

   現場となった小林さん方を上空から見ると、ほぼ360度うっそうとした雑木林に囲まれており、周囲の住宅からは100メートル以上離れている。雑木林の周辺は釣り堀が近接し、田園や住宅地も広がる。東側の入り口付近には犬がいて吠えるため、家族が気付く可能性が高い。また、南側にある中古車販売店の防犯カメラには事件前に不審な車などは確認できなかった。犯人は西側の雑木林を抜けて家に侵入したのか。

   「子供を大事にしていた」「感じのいい人たち」と近所や職場の評判もよかった夫婦だが...。

専門家は「怨恨」「計画的」と指摘

   元警視庁刑事の吉川祐二さんは「顔を刺され、喉元を切られている状況から、怨恨の可能性がある」と指摘する。また、元埼玉県警刑事の佐々木成三さんは「ターゲットを絞った計画的な犯行では。強盗であれば就寝中に人を刺すということはない」と話している。

   司会の小倉智昭「確かに、この雑木林の中に家があると知っていないと来られない」

   中江有里(女優・作家)「催涙スプレーのようなものも準備しないといけないし、人が必ずいるであろう夜中に入ったのも計画性を感じます」

   グローバー(東大卒のミュージシャン)「周囲の家の明かりもなくて真っ暗なわけですから、林から玄関までたどり着くのも相当な下調べが必要ですよね」