2019年 12月 16日 (月)

元助役「Mさん」に叱られるから3.2億円も受け取った?関西電力役員のお粗末すぎる言い訳

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   人口1万人の原発の町、福井県高浜町。この町の元助役で、今年(2019年)3月に90歳で死亡した森山栄治氏と、関西電力役員との間での不透明な金の流れが問題となっている。

   先月27日(2019年9月)、関西電力の岩根茂樹社長は記者会見を開き、2011年から18年にかけ、関電役員20人が、総額3.2億円の金品を森山氏から受け取っていたことを明らかにした。

元助役が顧問を務めていた会社の売り上げは5年で6倍に

   27日の会見で、岩根社長は、自身が受け取っていた金品はそうめんやスーツ券などお歳暮やお中元で、その詳細は明らかにせず、金品授受に関する社内調査についても個人情報を理由に公表する考えはないとした。

   いったいなぜ金品を受け取ってしまったのか。岩根社長は、森山氏が地元の有力者で、地域の共生でお世話になっていることや、返却しようとすると激昂する態度で拒まれ、関係悪化で原子力事業運営に悪影響が出ると説明した。関電の八木誠会長も、返そうとすると激昂されたとコメントしている。

   高浜町は2019年の歳入105億円のうち、原発関連歳入が53%を占める原発依存だ。1977年に助役に就任した森山氏は、85年の高浜原発3・4号機の誘致に尽力。高浜町の議員によると、森山氏は陰ではMさんと呼ばれ、恐れられていたという。

   そもそも、3億円ものお金はいったいどこから出てきたのか。森山氏は高浜町の建設会社、吉田開発の顧問を務めていた。この会社は関電の工事を受注しているが、2013年に3億5千万円だった受注金額は2018年に21億8千万と約6倍に急増した。吉田開発は3億円の裏金を作っていたことが去年(2018年)の国税調査で明らかになっている。この裏金が森山氏を通じて関電役員に流れたとみられている。

   去年3月、関電は国税の動きを知り、7月から9月にかけて社内調査、会長、社長を含む複数名の処分を行った。しかし、調査結果は取締役会に報告していない。また、吉田開発に対して便宜を図ったことはないとコメントしているが、疑惑は残されたままだ。関電は明日10月2日に再度会見を開くが、裏金の内訳や期間についてどのようにコメントするのか注目が集まっている。

   山田秀雄弁護士「国税の調査が入らなかったら、まだ続いていたかもしれない。役所なら収賄にあたる行為で、民間会社も贈収賄や、もらい方によっては特別背任にあたる可能性がある。受け取った金品は返したというが、返したのが国税調査の後なら、ガバナンスの観点から問題だ。調査結果について『不適切だが、違法ではないので公開しなかった』というが、違法かどうかはこれから判断される。そもそも社内調査を取締役会に上げないのがおかしい」

   キャスターのカズレーザー「透明性が高くなければいけない企業じゃないですか」

   中江有里(脚本家・女優)「会長も社長も辞任を否定されていますが、やめたからといってすべてわかるわけではない。責任は誰が取るのか明らかにしていただかないと。原子力に対するコストや安全性はかなり言われているが、それ以外の問題もふくまれているのではないか」

   文・みっちゃん

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