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ゴシゴシとがない・炊く水は減らさない! 新米をおいしく食べるコツを米のプロが伝授

   きょう1日(2019年10月)の「クイズとくもり」コーナーは「新米」特集だった。

   秋になると店頭に並び始める新米。おいしく食べたいところだが、米穀店の3代目店主・澁谷(しぶや)梨絵さんは「炊き方で損をしている人が多い」という。

   「新しい品種も出てきているし、機械の技術もどんどん進化しているのに、いまだに昔ながらの炊き方で炊いている人がすごく多いんです」と語る澁谷さんが、今どきの新米の炊き方を教えた。

炊く前に2時間以上浸水させるのがベスト

   まずは米とぎに使う水だ。「お米は最初に出会う水をたくさん吸収するので、ミネラルウォーターか浄水器の水を使いましょう」(澁谷さん)

   最初につけた水は長時間置いておくとぬかの臭いが米に付いてしまう。浮いた汚れを流す程度で、10秒ほどで捨てる。

   とぐ時に力を入れてゴシゴシするのはNG。現代は精米技術が発達していて、ほとんど米ぬかが残っていないという。指先を丸め、軽く数回混ぜたら水を捨てる。新米ならこれを2回繰り返すだけでよい。

   炊く水の量を少なくする必要はない。今は長期保存の設備が整っていて、新米でも古米でも水分量は同じ15%だ。

   新米だと、水を少なくしないとべちゃつくのでは...と思うかもしれないが、新米のべちゃつきには別の理由がある。

   澁谷さん「新米がべちゃつく理由は水につける時間が短いからなんです。新米の時期ほどつける時間を長くしないと、しっかりお米に水分が入っていかないんです」

   近江友里恵キャスター「新米は新鮮なので細胞の壁がしっかりしていて、水に浸してもなかなか水分を吸ってくれない。余った水分が炊く時に沸騰して、米の外側をべちゃっと溶かしてしまうんです」

   新米は2時間以上浸水させるのがベストだ。澁谷さんは朝米を洗って水につけ、冷蔵庫に入れて夜炊くのを勧める。