2024年 4月 19日 (金)

小泉進次郎という「坦々抜きの担々麺大臣」がいる・・・官僚の作文読むだけの「つまんねーヤツだなあ」

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   2週間日本を留守にしたので、溜まった雑誌を読んでいる。文藝春秋11月号の「『ポスト安倍』に問う」で、岸田文雄自民党政調会長が「次の総裁選には立ちますか?」と聞かれて、「はい、立ちます」と答えている。その前提が「安倍総理の時代が終わった後」というのが岸田らしくて面白い。

   この中で岸田は、憲法改正について聞かれ、「それぞれが司司の役割を果たしていく」といっている。なるほどと思った。司司を連発したのは竹下登元総理だった。岸田は竹下型政治家なのだ。だが、田中角栄のいうがままだった竹下も、金丸信に炊き付けられて「創政会」を立ち上げ、田中と離反して総理へと昇りつめた。岸田はいつ安倍を見限るのか、それとも安倍と一緒に沈没するのか。

   相も変わらず、小泉進次郎の評判が悪い。週刊新潮が面白いエピソードを載せている。内閣改造の直前に、進次郎のもとに参じた知人たちが、彼の行きつけの四川料理の高級中華料理店で、「冷やし担々麺」を食べることになった。進次郎が前もって人数分を頼んでいたそうだが、それは「冷やし担々麺の坦々抜き」だった。坦々とは上に乗っているひき肉だが、その脂肪が健康に気を配る進次郎には気になったのかもしれない。だが、坦々なしのただの「辛麺」である。

   そこで週刊新潮らしく、担々は脂肪の塊だから、常に世論受けを目指す彼にとっては、それは体形を崩す余計なものだったか、あるいは、大事なのは具(中身)ではないという、彼なりのメッセージを伝えたかったのではないかというのである。要は、今の進次郎の存在そのものが「坦々抜きの担々麺」だといいたいのだ。

   改造の目玉として起用したのだから、安倍首相はずいぶん気を揉んでいるのではないかと推測するが、そうではないと官邸スタッフが解説する。進次郎人気が続けば、いざ解散という時に彼を人寄せパンダとして使えるし、コケれば、進次郎の後にいる菅官房長官にダメージを与えられるから、どちらにしても安倍にとって都合がいいというのである。

   国会の初答弁でも、官僚が書いたと思われるカンニングペーパーを読みながらで、テレビを見ていた私はガッカリした。小泉進次郎危うしである。

小手伸也というウソつき俳優がいる・・・「持てるタイプじゃないので、不倫のやり方知らなかった」

   神戸市立東須磨小学校の教師たちが、同僚の20代の男性教師にいじめを働き、目に激辛スープを擦り付け、それを動画で撮っていたことが問題になっている。こんなバカなことがあっていいわけはないが、なぜ、そのときの一部始終が撮影され、その動画が流出したのであろう。

   いじめは、週刊新潮によると、2018年から今年にかけて行われ、東須磨小の教員4人がこの男性教員にセクハラの強要やパワハラを行ってきたという。加害教員の中に40代の女性教員がおり、彼女がリーダーで、他の3人は彼女に気に入られたいがためにやっていたという。

   件の男性教員は精神的に不安定になり、9月から休職しているそうだ。学校側は今年の6月にはこうした問題を把握したようだが、加害者側を十分に説諭した形跡は見られないという。

   さらに、週刊文春によれば、リーダー格の女性教員は、受け持ちのクラスのホームルームで、「こんなことがあって楽しかったんだ」と話していたそうである。ワイドショーなどでは、男ならなぜやり返さないんだ的無責任な発言が聞かれるようだが、学校という上下関係の厳しい閉鎖社会では、声を上げても、追い出されるのは被害者の方だったりすることがあるので、辞める覚悟がない人間にはできないのだろう。

   小手伸也(45)という俳優がいる。早稲田大学の演劇サークルに憧れ、二浪して早稲田に入り、卒業後に劇団を立ち上げ、役者の道を選んだ。なかなか芽が出ず、苦節20年、ようやく個性的な役者として、NHKの大河ドラマ「真田丸」や「コンフィデンスマンJP」でブレイクした。

   今春上半期でテレビ出演68本増と快進撃の小手だったが、週刊文春が彼の不倫相手から、小手が結婚していないとウソをついてカラダの関係を続けていたという告白を掲載したのである。女優の柴咲コウ似の30代の女性は、彼の演劇「黒執事」を見に行ってファンになり、メッセージを送ると、「サムネ(プロフィール画像)が可愛いから気になっちゃって(中略)今度飲み行こ!」という返事が来た。

   会ったその夜に、小手は慣れた手つきでホテルを予約し、男女の仲になった。彼女によると、小手は彼女なんていないといっていたが、いつも撮影を理由に朝早くホテルから帰っていくし、料理を作りに行こうかと聞くと、モゴモゴいって要領を得なかったという。

   そのうち、「コンフィデンスマン」などで売れ始めると、距離を置くようになり、そして、「ごめんなさい。そばに大切な人が出来ました。だから、今までのようには・・・」という一方的なメッセージが来て、終わりを迎えた。

   今年初めのテレビで、小手が2011年に結婚していて、子どもがいると明かしたのを見て、彼女は小手に嫌悪感を抱いたというのだ。そこから、週刊文春に告白するまでかなり時間があいているが、まあいいか。小手は週刊文春に対して、最初は彼女との関係を否定していたが、5日後に自ら週刊文春に来て、神妙な顔をして彼女との仲を認めたというのである。そしてこう語った。

   <「僕自身、モテる人間ではないので不倫などとは接触のない人生だった。自己耐性のなさがブレーキの踏みどころを誤ることになったと思います」>

   公式サイトでも、「全ては私の不徳の致すところ、自身の未熟さを痛感して、家内からもかつて無い程叱られ深く反省しております」と謝罪している。まあ、チョッピリ可哀想な気もするけどね。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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