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小泉進次郎という「坦々抜きの担々麺大臣」がいる・・・官僚の作文読むだけの「つまんねーヤツだなあ」

   2週間日本を留守にしたので、溜まった雑誌を読んでいる。文藝春秋11月号の「『ポスト安倍』に問う」で、岸田文雄自民党政調会長が「次の総裁選には立ちますか?」と聞かれて、「はい、立ちます」と答えている。その前提が「安倍総理の時代が終わった後」というのが岸田らしくて面白い。

   この中で岸田は、憲法改正について聞かれ、「それぞれが司司の役割を果たしていく」といっている。なるほどと思った。司司を連発したのは竹下登元総理だった。岸田は竹下型政治家なのだ。だが、田中角栄のいうがままだった竹下も、金丸信に炊き付けられて「創政会」を立ち上げ、田中と離反して総理へと昇りつめた。岸田はいつ安倍を見限るのか、それとも安倍と一緒に沈没するのか。

   相も変わらず、小泉進次郎の評判が悪い。週刊新潮が面白いエピソードを載せている。内閣改造の直前に、進次郎のもとに参じた知人たちが、彼の行きつけの四川料理の高級中華料理店で、「冷やし担々麺」を食べることになった。進次郎が前もって人数分を頼んでいたそうだが、それは「冷やし担々麺の坦々抜き」だった。坦々とは上に乗っているひき肉だが、その脂肪が健康に気を配る進次郎には気になったのかもしれない。だが、坦々なしのただの「辛麺」である。

   そこで週刊新潮らしく、担々は脂肪の塊だから、常に世論受けを目指す彼にとっては、それは体形を崩す余計なものだったか、あるいは、大事なのは具(中身)ではないという、彼なりのメッセージを伝えたかったのではないかというのである。要は、今の進次郎の存在そのものが「坦々抜きの担々麺」だといいたいのだ。

   改造の目玉として起用したのだから、安倍首相はずいぶん気を揉んでいるのではないかと推測するが、そうではないと官邸スタッフが解説する。進次郎人気が続けば、いざ解散という時に彼を人寄せパンダとして使えるし、コケれば、進次郎の後にいる菅官房長官にダメージを与えられるから、どちらにしても安倍にとって都合がいいというのである。

   国会の初答弁でも、官僚が書いたと思われるカンニングペーパーを読みながらで、テレビを見ていた私はガッカリした。小泉進次郎危うしである。

小手伸也というウソつき俳優がいる・・・「持てるタイプじゃないので、不倫のやり方知らなかった」

   神戸市立東須磨小学校の教師たちが、同僚の20代の男性教師にいじめを働き、目に激辛スープを擦り付け、それを動画で撮っていたことが問題になっている。こんなバカなことがあっていいわけはないが、なぜ、そのときの一部始終が撮影され、その動画が流出したのであろう。

   いじめは、週刊新潮によると、2018年から今年にかけて行われ、東須磨小の教員4人がこの男性教員にセクハラの強要やパワハラを行ってきたという。加害教員の中に40代の女性教員がおり、彼女がリーダーで、他の3人は彼女に気に入られたいがためにやっていたという。

   件の男性教員は精神的に不安定になり、9月から休職しているそうだ。学校側は今年の6月にはこうした問題を把握したようだが、加害者側を十分に説諭した形跡は見られないという。

   さらに、週刊文春によれば、リーダー格の女性教員は、受け持ちのクラスのホームルームで、「こんなことがあって楽しかったんだ」と話していたそうである。ワイドショーなどでは、男ならなぜやり返さないんだ的無責任な発言が聞かれるようだが、学校という上下関係の厳しい閉鎖社会では、声を上げても、追い出されるのは被害者の方だったりすることがあるので、辞める覚悟がない人間にはできないのだろう。

   小手伸也(45)という俳優がいる。早稲田大学の演劇サークルに憧れ、二浪して早稲田に入り、卒業後に劇団を立ち上げ、役者の道を選んだ。なかなか芽が出ず、苦節20年、ようやく個性的な役者として、NHKの大河ドラマ「真田丸」や「コンフィデンスマンJP」でブレイクした。

   今春上半期でテレビ出演68本増と快進撃の小手だったが、週刊文春が彼の不倫相手から、小手が結婚していないとウソをついてカラダの関係を続けていたという告白を掲載したのである。女優の柴咲コウ似の30代の女性は、彼の演劇「黒執事」を見に行ってファンになり、メッセージを送ると、「サムネ(プロフィール画像)が可愛いから気になっちゃって(中略)今度飲み行こ!」という返事が来た。

   会ったその夜に、小手は慣れた手つきでホテルを予約し、男女の仲になった。彼女によると、小手は彼女なんていないといっていたが、いつも撮影を理由に朝早くホテルから帰っていくし、料理を作りに行こうかと聞くと、モゴモゴいって要領を得なかったという。

   そのうち、「コンフィデンスマン」などで売れ始めると、距離を置くようになり、そして、「ごめんなさい。そばに大切な人が出来ました。だから、今までのようには・・・」という一方的なメッセージが来て、終わりを迎えた。

   今年初めのテレビで、小手が2011年に結婚していて、子どもがいると明かしたのを見て、彼女は小手に嫌悪感を抱いたというのだ。そこから、週刊文春に告白するまでかなり時間があいているが、まあいいか。小手は週刊文春に対して、最初は彼女との関係を否定していたが、5日後に自ら週刊文春に来て、神妙な顔をして彼女との仲を認めたというのである。そしてこう語った。

   <「僕自身、モテる人間ではないので不倫などとは接触のない人生だった。自己耐性のなさがブレーキの踏みどころを誤ることになったと思います」>

   公式サイトでも、「全ては私の不徳の致すところ、自身の未熟さを痛感して、家内からもかつて無い程叱られ深く反省しております」と謝罪している。まあ、チョッピリ可哀想な気もするけどね。

道端アンジェリカというしたたかなモデルがいる・・・美人局の共犯で捜査中

   週刊文春のコラムが、安倍の懐刀といわれる北村滋国家安全保障局長が、週刊朝日に「今年中に安倍総理と金正恩朝鮮労働党委員長の平壌での首脳会談実施を目指しています」と答えたことが話題になっていると報じている。そりゃあそうだろう。新聞だったら一面の大スクープだ。本人はもちろん否定しているが、取材したのが「内閣情報調査室」の著者である今井良で、同書の帯に北村が絶賛するコメントを寄せている。

   金正恩との会談を仕掛けるために、水面下で動いているのは間違いない。外交上手の北朝鮮だから、実現したとしても、高い代償を払わされるはずだ。

   やはり週刊文春のコラムに、香港のデモ隊に「覆面禁止法」が定められたのは、中国側がデモ隊を撮影して首謀者を顔認識で割り出すためには、覆面やマスクが邪魔だからという理由だと報じている。そのことはデモに参加している学生たちも十分承知していて、ゴーグルや防毒マスクははずさないといっている。この香港デモ、まだまだ終わりそうにない。

   フライデーから2本。道端アンジェリカ(33)というモデルがいる。父親はアルゼンチンだそうだ。結婚した相手はキム・ジョンヒ(38)という韓国籍の男だが、10月3日(2019年)に恐喝容疑で警視庁組織犯罪対策2課に逮捕された。

   被害男性は会社経営者の40代男性で、道端の友人。キムが経営する代官山のバーの個室でイチャイチャしているのを、防犯カメラで撮影していて、それを見せながら「鉛筆で目を刺す」と脅したというのだ。

   脅迫額が35万円と中途半端で、これからも延々絞り取ろうとしているのではないかと見られているようだ。恐喝であれば捜査1課が動くのに、2課が動いたのは、コリアンマフィアとキムが関係があるのではないかとみなされていると、フライデーは見ているようだ。

   それに、道端も恐怖で止められなかったといっているが、「共犯」の線で捜査を続けているという。週刊新潮は美人局疑惑があるのではないかと見ているようだが、この事件、まだまだ奥がありそうだ。

立川志らくという勘違い落語家がいる・・・あっという間で終りそうなワイドショーMC

   NHKの大河ドラマ「いだてん」は大河史上最低の視聴率で話題になったが、それでも打ち上げは「史上最大級だった」とフライデーが報じている。10月4日の港区の高級ホテルには、中村勘九郎、綾瀬はるか、橋本愛、松坂桃李、役所広司などが続々集まり、視聴率下げ男のビートたけしも来て、何をいっているのかわからない滑舌の悪い挨拶をしたそうだ。

   立川志らくという落語家がいる。談志の後継者だと、自分だけ思っているおめでたい人間だが、彼が10月からTBS朝の情報番組「グッとラック!」のMCになり、チョッピリ話題になった。だが、週刊新潮が報じているように、視聴率は、落語家だけに下げっ放しだそうだ。初回が2・9%、2回目も2・6%、3回目は2・3%と下げ止まらない。

   多少志らくを知っているものだから、気になって覗いてみたが、悪いのが一瞬でわかった。志らくの着物姿は朝から見たくない。それに画面がやけに広々としている。2人のアナウンサーの話し方も素人の域を出ない。志らくでは視聴者を呼べないのだから、もっと工夫がないと、あっという間に終わりになるかもしれない。

   中止騒ぎが波紋を呼んだあいちトリエンナーレ2019の中の「表現の不自由展・その後」が、10月8日に再開された。文部科学省が補助金を交付しないといい出したり、まさにこの国の言論・表現の不自由さをあぶりだす展示会になったが、再開されたからといって、手放しでは喜べない。

   一番の理由は、こうした展示をやろうとした津田大介芸術監督たちが、この不自由展がなぜ中止になってしまったのか、なぜ再開したのかを、はっきり説明できてないからである。作品に対する個々の想いはさまざまあって当然である。慰安婦像や天皇をコラージュした展示物に、いろいろな反応があるのは予想されたことだ。それでもこれをやらなければという強い思いが、主催者側からいまだに伝わってこないのだ。

   政治家や文科省などほっとけばいい。なし崩し的に中止し、なし崩し的に再開では、出品している側にも見る側にも、釈然としないものが残るだけだと思うが。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】2000メートルまでなら一番強いダノンファンタジー、対抗はパッシングスルー

   今年の凱旋門賞は途中で中継を消したくなったほど、ひどかった。オリンピックではないのだから、参加すればいいってものじゃない。来年からは、凱旋門に出られる日本馬は3歳馬だけにしたらいい。そうすればこれから10年のうちに勝てる馬が出て来る。もう盛りを過ぎた古馬は、出ないでもらいたい。

   さて、今週はいよいよGⅠ秋華賞。桜花賞馬もオークス馬もいないのは寂しいが、オークス2着のカレンブーケドールが出てきた。ダノンファンタジーも前走で、中団で我慢して直線鋭い脚を使って勝ったのは心強い。休み明けだがクロノジェネシス、前走でカレンに勝ったパッシングスルーも恐い。このメンバーなら3連勝しているサトノダムゼル、道悪がうまそうなエスポワールでも勝負になるかもしれないと、千々に乱れるが、本命は2000メートルまでなら一番強いと思うダノンファンタジーにした。4年連続ディープの仔が勝つ。

   対抗はパッシングスルー、単穴に今度は単騎で逃げられそうなコントラチェック。△はクロノジェネシス、カレンブーケドール、サトノダムゼル、エスポワール、フェアリーポルカ、京都に実績のあるシゲルピンクダイヤにした。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。