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<スカーレット>(第15話・10月16日水曜放送)
喜美子は信楽に逃げ帰らないと決めた!「女中仕事で参ったと言わせてみせます」下宿屋を仕切るのぶ子に食い下がった

    喜美子(戸田恵梨香)の大阪での仕事は下宿屋「荒木荘」での女中だった。ところが、初日からしくじり、元女中の大久保のぶ子(三林京子)に勤まらないと言われ、帰りの汽車賃まで渡されてしまった。

   すっかりしょげて部屋に戻った喜美子は、母(富田靖子)に持たされた荷物を開ける。中にはお母ちゃんの手紙とお父ちゃん(北村一輝)の手ぬぐいが入っていた、手紙は喜美子を励ますもので、手拭いはお父ちゃんの臭いがした。勇気づけられた喜美子は、信楽帰らずにここで頑張ろうと決めた。

謎の住人・田中の部屋をのぞいてみると・・・

   翌朝、のぶ子が「荒木荘」に勤めにやってくると、喜美子は慌てて走って行く。荒木商事の社長で、荒木荘のオーナーである荒木さだ(羽田晶紀)も起きてきた。住人の新聞記者、庵堂ちや子(水野美紀)は取材から朝帰り、医学生の酒田圭介(溝端淳平)も2階から降りてきた。

   喜美子「私、大久保さんにお話があります。私、帰りません。ここで予定通り働かせていただきます」

   のぶ子「なに言うてるん?」

   喜美子「うち、柔道習ってましてん。草間さんゆう先生から」

   いきなり柔道の話を始めた喜美子に、みんなは戸惑っている。

   喜美子「草間流柔道は相手を敬うことから始めます。お久保さんの家の中の仕事も素晴らしいんとちゃいますか。そやからいつかか、大久保さんに『あんたにしかできひん』『参りました』と言わせてみたいんです。どうか、雇って下さい。働かせてください。戦わせてください」

   庵堂ちや子は「この子、おもしろいわ」と笑っている。のぶ子は「なにが戦うや。あほらしい。はよ、ごはんの支度せんと」と、喜美子を無視して台所に行って、まな板と包丁を取り出した。すぐに手伝えと、みんなが目で促す。喜美子もはっとして流し台に走り寄りよった。のぶ子は「ちゃっちゃっとしなはれ」とはっぱをいかけた。どうにか受け入れたらしい。

   喜美子は「ありがとうございます。一生懸命働きます」と、柔道でするように頭をさげた。

   その後、姿を見せない謎の住人、田中雄太郎(木本武宏)のことが話題になる。同世代の男性の遺体が見つかったことがニュースになっていた。もしかしたら田中ではないか。喜美子は酒田らと開かずの間の戸を開けてみたら・・・。(NHK総合あさ8時)