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福島・阿武隈川氾濫で『猛毒シアン化合物』流出!酸と反応すると青酸ガス発生

   台風19号による阿武隈川の氾濫で浸水した福島・郡山市のメッキ工場から、猛毒のシアン化ナトリウムが流出したことが、きのう16日(2019年10月)に明らかになった。工場周辺で排出基準の46倍の値を検出し、市は周辺の住民に避難を呼びかけている。

   シアン化ナトリウムは金属メッキに使用される薬品で、毒物に指定されている。浸水したメッキ工場の生産ラインや薬品保管庫から流出した。法科学研究センターの雨宮正欣所長によると、シアン化ナトリウムの致死量は0.2~0.3グラムで、流出した水を大量に飲まない限り人体に影響はないという。ただし、酸と反応すると有毒な青酸ガスを出すため、注意が必要だ。

工場壊れ水害の二次被害

   伊藤利尋キャスター「阿武隈川が12日(2019年10月)に氾濫しましたが、シアン化ナトリウムがどのタイミングで流出したのかは不明です」

   災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏「施錠管理をしっかりしていても、地震や水害で家屋が壊れてしまうと、このような毒物が流出してしまいます。二次被害を防ぐ想定をしておく必要があります」