インフルエンザ早くも流行!今すぐ家族全員でワクチン接種・・・雨の日に家の中で感染?
早くもインフルエンザが流行しているということで、博多大吉キャスターが「今年は早めの対策が必要だそうです」と取り上げた。例年は11月ごろから流行が始まるが、今年は9月から広がり、すでに全国で452の学級閉鎖が報告されている。
医師の黒田克也さん「毎年、僕の外来にも12月の頭にインフルエンザの患者さんがいらっしゃるんですけど、9月に学級閉鎖は予想だにしないことです。11月半ばくらいに(ワクチンを)打つか、遅くとも年内と言っているんですけど、今年はもう今月中、遅くとも11月初めまでに打ってねと言っています」
いま打っても来年3月まで効果持続
なぜ流行が早まっているのか。東北医科薬科大学医学部の賀来満夫特任教授が解説する。 「いろんな原因が考えられますが、今年は台風を含めて、非常に雨が多く、皆さん、外に出ることが少ないですよね。インフルエンザがどこで流行するか調べると、家庭の中が最も多いんです。人と人が密接に生活し合う、狭い空間がインフルエンザの感染を広げています」
ということは、家族全員が急いでワクチン接種を受けたほうがいいということだろう。 近江友里恵キャスター「早くワクチンを打ちすぎると、効果が早く切れちゃうんじゃないかという不安もあるんですが」
賀来教授「ワクチンは5か月くらい効果が続くと言われていますので、(いま打っても)3月頃までは大丈夫だと思います」
感染予防効果高い歯磨き
ワクチン接種やマスクの着用、手洗い・うがいなど、インフルエンザ予防の対策はいろいろあるが、口腔ケアも有効だと最近わかってきた。日本大歯学部の神尾宜昌(のりあき)准教授の研究によると、インフルエンザウイルスは口や鼻から入ると、ノイラミニダーゼという酵素の働きで体内で増殖する。歯や舌に汚れが残っていると、汚れに含まれる口腔細菌がウイルスの増殖を促進させる酵素を作るのだ。
神尾准教授「口の中を汚くしていると、インフルエンザにかかりやすく、発症しやすくなることが考えられます」
口内細菌は寝ている間に増えるので、寝る前には歯をしっかり磨き、朝起きたら口内をきれいにする。ティッシュで歯の表面や裏を拭き取るだけでも効果的だ。