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八千草薫さん、80歳過ぎても新婚のようなノロケ話「お風呂で子どものように遊んじゃうんです」

   「永遠のマドンナ」「憧れの人」と呼ばれ、映画やテレビで活躍した俳優の八千草薫さんが24日(2019年10月)、すい臓がんで亡くなった。88歳だった。亡くなる直前まで意識がはっきりしており、元気に会話をしていたという。

   けさ29日のスポーツ報知によると、亡くなる前日にマツタケご飯を食べ、「変わったことはないわ」「明日はお刺身を食べたい」などと話していたという。

亡くなる前日に「明日はお刺身を食べたい」

   所属事務所の原田純一社長は、「24日の朝6時に看護師さんが病室に行ったら起きていたそうです。2、3お話をして、検温をして血圧を測り、通常の値でした。看護師さんも安心して、『じゃあ、朝ご飯が出来たら持ってきますね』と出て行って、30分もしないうちに急変、僕が着いたら、看護師さんが廊下でボロ泣きしていました」と話す。

   八千草さんは1931年に大阪府に生まれ、47年に宝塚歌劇団に入団、その後、映画に進出した。三船敏郎さんと共演した「宮本武蔵」で注目され、77年には山田太一脚本のテレビドラマ「岸辺のアルバム」で不倫に走る専業主婦を演じ、大きな話題となった。

   私生活では世間を驚かしたのは57年、26歳の時に19歳上の映画監督の谷口千吉さんと結婚したことだ。谷口さんについて、八千草さんは82歳の時、まるで新婚のような話を披露していた。

   「子どもっぽいんです、私。主人も子どもみたいなところがあるんです。お風呂に入ってるとね、『ああーいい気持ちだ』と大きな声で言うもんだから、聞いていると、私もお風呂に行って、『良かったですね』って、言っちゃうんですけども。バカみたいなことをやってるなって思ったんですね」

   50年連れ添った谷口さんが2007年に亡くなったときは、「『大好きですよ』と言ったら、『ありがとう』といつも言ってくれていました」と話していた。

   晩年はがんとの闘いが続き、2017年に乳がん、翌年にはすい臓がんの手術を受け、今年(2019年)は肝臓がんへの転移を明かしていた。

   司会の羽鳥慎一「亡くなる直前までお元気だったということです。お別れの会ですが、八千草さんの遺志を尊重して行われないということです」