2019年 11月 18日 (月)

61歳の若さで逝ったソプラノ歌手、佐藤しのぶの追悼番組。人生の儚さを思う
<追悼・佐藤しのぶ~母と子の愛を見つめた歌声>(NHK・BSプレミアム)

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   この秋、61歳の若さで逝ったソプラノ歌手・佐藤しのぶの追悼番組である。子供の頃ピアノを習っていて、後に歌に転向し、国立音楽大学を卒業し、イタリア留学。稀有な才能のオペラ歌手として開花。体格もよく美人で華があり、数々の有名オペラで主役を張る。NHKに残されている映像が次々に映し出されたが、筆者が初めて見たのは彼女の地の姿である。バングラデシュの貧民街での子供たちと歌で交流したり、再訪したり、人道活動にも熱心だったらしい。
   筆者が驚いたのは、メトロポリタン歌劇場から、主役の出演オファーが来たのに、妊娠中であったために断ったのだという。勿体ないことをした。筆者は文化会館大ホールで行われた歌劇「トスカ」公演を観劇したことがあるが、日本人離れした大柄な体型から発せられるたっぷりした声量が、ステージを支配していた。男にも負けない体格であったのに、若くして逝くとは真に、ああ、無常である。
   地方局で彼女がMCを務めていたトーク番組の関係者から聞いた話だが、彼女は高々20数分のトーク番組でも、内容を記憶するのが苦手で、前日は局が用意したホテルに1泊し、台本を読み込まねばならなかったという。彼女はNHK紅白歌合戦に、軟派の歌手以外から出場したオペラ歌手としても記憶されている。筆者はその翌日のスポーツ紙に、『佐藤しのぶ、仁王立ち』と派手派手に書かれたタイトルを今でも思い出す。人生の儚さを思う番組だった。合掌。(放送2019年11月4日15時20分~)

(黄蘭)

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