2024年 4月 20日 (土)

<スカーレット>(第41話・11月15日金曜放送)
へらへら笑いながら絵付けをする深野心仙 その笑いのわけを知った喜美子の心は決まった!この先生から学びたい

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   喜美子(戸田恵梨香)のお見合いは、父・常治(北村一輝)の目論み通りにはいかず、結局、破談になった。喜美子はむしろホッとして、絵付けへの情熱をお父ちゃんに話すが、「アホッ、何が絵付けじゃ。結婚もせんゆうとるヤツが、何をぬけぬけと」と逆上され、いつものようにちゃぶ台がひっくり返り、話は終わった。

   翌日、喜美子は母・マツ(富田靖子)と2人の妹に、絵付け師の深野心仙(イッセー尾形)の話をした。創作する姿を見てはいけないといわれたが、こっそり覗き見た時の話だ。

   「笑うてたんや。アホみたいに、ぽか~んして、へらへらへらへら笑うてた。ほしたら気づかれて、『見たな』て。怒られるか思うたら、『恥ずかしい~っ』て顔ふさいだんや」

地獄を見た従軍画家の絶望

   「やっぱ変わっとんな。ゲージュツカゆうのは」と軽い気持ちで聞いていた妹の直子(桜庭ななみ)も、深野の思いもよらない半生の話にグッと引き付けられた。深野は子供のころから絵を描くことが好きで、何を描いても、両親は「ええよお」とほめた。若いころは日本画を描いていたが、やがて戦争が始まり、従軍画家として戦場に向かう。人が殺し合い、のたうち回る絵を描き続け、戦争が終わったら、絵を描くことができなくなってしまっていた。

   絶望した深野を救ったのは絵付け火鉢だった。「暖とるだけやのに、こないなとこに絵なんていらんやん。ただの火鉢でええやん、絵がのうても。でも、先生は、ああ、そうかあ、これが戦争が終わったちゅうことやてやっと実感したんやて」と喜美子も嬉しそうに話している。

   「また絵を描けることがどんなに幸せなことか。絵のついた火鉢の向こうで、暖まる人のこと考えると、嬉しゅうて、嬉しゅうて、ついアホみたいな顔してしまうんやな」

   喜美子の傍らで、マツは涙をぬぐった。妹たちも神妙な顔で聞き入っている。そのとき、喜美子はやっと自分の気持ちに気づいた。自分は絵付けをやりたいのでも、絵付師になりたいんでもない。深野のもとで学びたい。ただそれだけだ。(NHK総合あさ8時)

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