「雅子皇后の涙」人間として当然・・・苦難乗り越えやっとここまでという気持ちがあふれた
認知症の権威・長谷川和夫「自分も嗜銀顆粒性認知症。昼か夜かわからなくなる」
週刊新潮で連載していた「認知症との闘い」が終わった。私は気になるからずっと読んでいたが、今回は、認知症の権威として有名な精神科医・長谷川和夫(90)の話を中心にやっている。長谷川は17年10月に、自分が嗜銀顆粒性認知症患者であることを公表した。嗜銀顆粒が脳に溜まり、記憶障害が出るそうだ。80代以降に発症することが多く、進行は比較的遅いのが特徴だという。
長谷川によると、朝は頭がすっきりしているが、午後1時を過ぎると認知症っぽくなるそうだ。「自分の中に医師としての自分と患者としての自分がいる」と話す。忘れっぽくなったり、昼か夜か分からなくなったりするそうである。
長谷川は、認知症患者に安心感を与えるのは、「自分は知らないけど、相手は自分のことを知っている」という状態だという。彼の義父がアルツハイマーになった時、長谷川も妻も黙っていたら、当時20歳の次女が、「おじいちゃん、私のことわからなくなったと言ってるけど、私たちみんなおじいちゃんのことを知っているから大丈夫よ。心配ないよ」といったら、義父はホッとした顔をしていたそうだ。いい話だ。