「主婦のひきこもり」が増加!外出が怖い、家にいても苦しい、でも誰にも相談できない...
きょう18日(2019年11月)のあさイチは「中高年のひきこもり」を取り上げた。
内閣府の推計では、40歳~64歳のひきこもりは全国で約61万人にのぼるという。その中で増えているのが「主婦のひきこもり」だ。
そもそもひきこもりとは、「趣味の用事のときだけ外出する」「近所のコンビニなどには出かける」「自室からは出るが、家からは出ない」「自室からほとんど出ない」状態が6か月以上続いている人と定義されている。主婦や家事手伝いの人は普段から長時間家にいることが多く、ひきこもりの対象外とされてきたが、そうした人の中でも、家にいながら苦しさを感じ、外で人と接するのが怖いと感じている場合がある。
PTAでのトラブルがきっかけで家に閉じこもる
専業主婦の良枝さん(仮名・47)は、子供のPTAの役員になったことがきっかけでひきこもりになったという。
メンバーと意見が食い違って名指しで非難されるようになり、人間関係もこじれた。1年間の任期は乗り切ったが、「合わす顔がない」「誰にも会いたくない」「これ以上非難されたくない」と、家に閉じこもるようになってしまった。
精神的に苦しかったが、しばらくは誰からも気付かれず、相談もできなかった。「夫からしたら些末な、『そんなの何とかしろよ』みたいなことだと思って言えなかったです。自分で何とかしなくちゃ、それが主婦の役割だと思っていました」(良枝さん)
良枝さんの様子が変わったことに気づいた夫が「何かあった?」と聞いたことでようやくすべてを打ち明けられた。夫の提案で別の町に転居し、ひきこもり状態は改善された。