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<スカーレット>(第47話・11月22日金曜放送)
「信楽初の女絵付師」とはやす新聞に納得できない喜美子!「絵が好きなだけです。もう嫌」と飛び出した

   喜美子(戸田恵梨香)のデザインした絵が新しい火鉢に使われることになった。小笹なじみで丸熊陶業の跡取り娘の熊谷照子(大島優子)が、夫の敏春(本田大輔)の目に狂いはないはずと押したことが採用の決め手になった。

   間もなくして、喜美子は地元の新聞の取材を受けることになった。敏春が「信楽初の女絵付師」と売り出そうとしているのだ。敏春は取材を受ける日は可愛らしい格好で来るように指示したが、喜美子がそんな洋服を持っているはずがなかった。

   そこで活躍したのが雑貨店を切り盛りする大野陽子(財前直見)で、お母ちゃんのマツ(富田靖子)に相談されると、「そりゃあ、大事や!」と大急ぎでブラウスやワンピースなどを見繕って家に届けてくれた。きれいなワンピースを着て口紅をさし、すっかり変身した喜美子を見て、マツは涙ぐむ。東京にいる父・常治(北村一輝)はこのことを知らない。

「ミッコー」なんてニックネームまで付けられて・・・

   肝心の取材は、喜美子にとって戸惑うことばかりだった。着慣れない服を着て、いかにもかわいらしいポーズを求められ、いつもとまったく違う自分がカメラに収めされていく。その場で「ミッコー」というニックネームまでつけられてしまった。当時、初の民間出身の皇太子妃として日本中を沸かせていた美智子皇后のミッチーブーム乗っかったものだ。

   「あの、うちは深野心仙人先生のもとで3年間学ばせていただいて、ようやく絵付師として食べられるようになりました。必要なんは、そういう話ちゃいますか」と喜美子が言っても、敏春は「好きな食べ物はホットケーキ。食べるのが夢でしたと書いてください」などと記者と一緒に勝手に「ミッコー像」を作り上げていく。

   「すんません、うちは絵を描くのが好きで、絵付けで生きていこうと思うてるだけです。こういうんだったら、うちはもうやりません」。喜美子はとうとう席を立ってしまった。(NHK総合あさ8時)