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「フリマアプリの食品購入」注意して!要冷蔵なのに常温で送られてきて食中毒!

   博多大吉キャスターが「これからのお歳暮シーズンに向けて、注意があるそうですよ」という。お歳暮でもらった食品を、食べ切れないからとインターネットのフリマアプリに出品しするのはいいが、「要冷蔵品」を常温で送る不届き利用者が少なくないらしい。

   大手フリマアプリに実際に出品されたハムの説明欄には、「要冷蔵ですが常温にて発送致します」。数の子には「この季節ですのでこのまま発送いたします」。かまぼこには「発送は通常の通りでお送り致します」と、当たり前のように書かれていた。いずれもすでに売れてしまったという。

   当然、食中毒のリスクが高まるが、消費者庁の調べでは、要冷蔵食品を常温で配送しようとする出品が数十件もあった。クール宅配は配送料が高くつくからだ。

真空パックでも要冷蔵はクール宅配で

   消費者庁は10月(2019年)に、フリマアプリの利用者に注意をうながすリーフレットを作成した。「保存方法:10度以下」と書かれた食品を発送する場合は、必ずクール宅配を使うよう指示してある。保冷剤を入れても一時的に温度が下がるだけないのでNGだ。

   ハムやソーセージ、数の子、乳製品、干物など、要冷蔵と思われる食品を買うときは、「クール便で発送します」など発送方法がちゃんと書かれているか、チェックすること。真空パックの食品でも、種類によってはボツリヌス菌が含まれていて、常温で放置すると菌が増殖し毒素を発生させることがある。

   田端淳弁護士によると、要冷蔵・要冷凍の食品を常温で送って食中毒などの被害が出たら、出品者が過失傷害に問われ、食べた人が死亡したら高額な賠償が請求される可能性もあるという。出品する人も購入するひとも注意したい。

   田村直之アナ「フリマアプリの業界では、利用者に注意を呼びかけるなど対応を急いでいるということです」