2020年 7月 8日 (水)

パソコンの数字だけ見て人間を見ない、利益第一主義の銀行マンの悪事を暴く庶務行員・主水の活躍
<ドラマスペシャル 庶務行員 多加賀主水」(テレビ朝日系)

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   第七明和銀行高田通り支店の庶務行員、多加賀主水(高橋克典)が同僚の生野香織(夏菜)と一緒に悪を撃つチャーンチャンバラバラドラマ。神社の裏側に総務部長の神無月が倒れていたことから事件が発覚する。それは半年前に盗まれた頭取の手帳が原因だったが、何が書かれていたのかわからない。例によって主水が動く。
   街の貧しい子供たちに食事を与えていた子ども食堂が潰されて、ショッピングモールが作られるという話が持ち上がっている。本店部長(尾美としのり)は儲け第一主義の男で、支店長(高島礼子)は重役会議で「人間のための銀行」でありたいと訴えるが、部長派に罵倒される。自殺とされた飛び込み死した行員も殺人らしい。
   平凡なB級ドラマであるが、筆者が共感したのは支店長の考え方だ。「今の銀行は人を見ずにパソコンばかり見ている」。つまり、データばかり見て融資先の人間への情もなければ支援によって立ち直れるか否かの判断もしない。数字が悪ければ、即、バッサリ切るという考え方だ。どこかの権力者が「働き方改革」などという「人間を見ない」音頭を唱えだしてから、こういう風潮が始まった。
   筆者に言わせれば今の医者もそうで、パソコンの数字ばかり見て、横に座った患者の顔も見ず、聴診器すら当てない。データはあくまでも人間が判断するための1つの資料に過ぎないのに。高橋克典は「必殺の主水」の名前に似合わぬ生真面目さで面白さに欠けた。(放送2019年11月17日21時~)

(黄蘭)

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