2024年 4月 24日 (水)

〈スカーレット〉(第52話・11月28日木曜放送)
フカ先生は会社を辞め、長崎で若い絵付け師の弟子になるという。喜美子は付いて行こうかどうか悩む

   喜美子(戸田恵梨香)は丸熊陶業の若手社員である十代田八郎(松下洸平)から絵付けの師匠である深野心仙(イッセー尾形)が会社を辞めて、長崎で若い絵付け師の弟子になると聞く。深野が辞めると知った喜美子は、呆然とするが十代田の言葉で勇気づけられる。

   八郎「先生はここで終わるわけやない。これから新しい挑戦です。絵付けのことを一から学び直して、今後はいろんな工芸品に絵付けの技術を生かすことを考えるゆうてはりました」

喜美子「うちも...行こうかな長崎」

八郎「え?」

喜美子「フカ先生やからついて行こ思うて。三年間頑張ってきて...先生の元でやれるなら...絵付けを...」

   喜美子は感極まって涙する。そして八郎に向かっていう。

喜美子「ありがとう十代田さん。火祭りに行けたら、松明持って歩いて思い出作ろや」

   喜美子は鼻をすすりながら笑った。

喜美子は八郎に「火祭りで思い出作ろうや」

   その後、喜美子は、深野本人から事の成り行きを聞かされ、二人の兄弟子からもそれぞれの今後を教えられる。喜美子の気持ちは複雑だった。家と職場との毎日の往復でも喜美子は考え続けた。丸熊陶業の社長からは「気にせんと、好きなところに行ってください。絵付けできる人は他にいくらでもいてますさかい・・・」と言われていた。

   喜美子は信楽に初めてきたときに山道で拾った紅色の陶器のかけらを思い出す。そして今見ている夕焼けの色とそっくりだと感じる。あの陶器が室町時代の陶器ならば、そのとき作った職人は今日と同じような夕焼けを見たに違いないと感慨深く思うのだった。

   恒例の信楽の火祭り本番が近づく頃、喜美子の人生の決断に残された時間はなくなっていく。(NHK総合あさ8時放送)

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