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ロシア「東京五輪」参加絶望的!ドーピングのデータ改ざんにWADAが厳しい処置

   ロシアが国として東京オリンピックに出場できない可能性が高くなった。世界反ドーピング機構(WADA)は25日(2019年11月)、「ロシア代表は4年間、オリンピックに参加できない」という勧告をまとめた。

   2014年のソチ五輪で発覚したロシアの国家ぐるみのドーピング問題を、WADAはその後も調査を続けていて、今年1月(2019年)にモスクワのドーピング検査所に保管されていた選手たちの検査データを提出させたが、そこにきわめて悪質な改ざんがあったと認定されたのだ。その数は数千にのぼるという。

   日本アンチ・ドーピング機構の委員を務める、競泳元日本代表の松田丈志氏は「問題になっているのは、2011年から2015年までに検査された検体で、内部告発で不正があったとされたものです。再提出させたデータにも新たに改ざんがみつかったということで、これだけ重たいジャッジが下されました」と説明する。

   ロシアのスポーツ省は「コンピューターシステムの技術的な問題」とし、意図的な改ざんではないと否定したが、WADAは認めなかったということだ。

若い選手たちは個人出場可能

   ロシア選手は国を代表する形ではなく、個人として東京五輪に参加することになる。松田氏は「2016年に新設されたロシアのアンチ・ドーピング機構は、しっかり機能していています。その検査を恒常的に受けている選手は潔白だと証明できるので、今活躍している選手はほとんどは大丈夫でしょう」という。

   司会の加藤浩次「改ざんを改ざんしてくる理由は何なんでしょう。悪かった、こうやってロシアのスポーツ界は変わりましたとアピールする方が選手のためにも、国のためにもなるはずなのに」

   宮崎哲弥(評論家)「過ちを認めたくないんでしょうね。それが病根です」