J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

<スカーレット>(第55話・12月2日月曜放送)
陶芸家への夢を語る十代田・・・私は毎日この人を見ていたい!喜美子の心は熱くなった

   喜美子(戸田恵梨香)は初めてデザインした火鉢の試作品を十代田八郎(松下洸平)に見せようと、商品開発室を訪れる。そこでは、八郎がろくろを回して一心不乱に何かを作っていた。十代田は社長の許しを得て、勤務時間の前後に陶芸の練習を重ねていたのである。「僕もいつか陶芸家として独り立ちするのが夢なんだ」という。

   喜美子「陶芸家を目指してはるんですかあ」

   十代田「険しい道です。けど、いつか、誰かにとって大事な宝物になるような焼き物を作るんが、僕の夢なんです」

   十代田は油絵をやっていたが、陶芸にも興味を持つようになったのだ。京都の美術学校の貧乏学生だったころ、瀬戸、備前、九谷、有田、伊万里などをリュックひとつで旅したことがあったが、一番心惹かれたのは信楽の土だったという。

バケツにたまった土のカスを見つめて話しは弾む

   十代田の陶芸家への夢を聞いているうちに、喜美子も信楽で慶乃川という陶工と初めて出会ったときのことを思い出していた。「昔、慶乃川さんという陶工はんがいて、陶芸家はお金にならんと言うてました」

   十代田は笑った。「あの、うち、毎朝夕、ここに来て見させてもろてもいいですか。勉強したいんです。身近で陶芸が見られるなんて、ものすごくわくわくします」

   喜美子は十代田の作陶の様子をじっとみつめていた。バケツに溜まっているカスが目を引く。「それ、割りカスゆうんです。練り直したら、また使えます。いつも生き返らしたるから、待っときいうてやります」

   なぜかそれが喜美子は気に入った。2人は割カスの話で盛り上がり楽しそうに話すのだった。

   その頃、喜美子の家に大野信作(林遣都)が来て、「お見合い大作戦」なるイベントの喜美子の見合い相手を決めたという。えっ、あの人なの!(総合あさ8時)