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ドライブレコーダーを言いがかりにしたタクシーの当たり屋が横行 ドライブレコーダーを見ればわかるのに

   ドライブレコーダーは交通事故の捜査に役立っているが、こんなケースもあった。先月(2019年11月)21日の昼、神戸市のJR元町駅付近で起きたことだ。ドライブレコーダーがとらえていた。

   タクシーに乗り込んできたのは男性3人組だ。1人が「痛っ」といいながら中に入り、「あのな、ドア開けるのはいいけど、俺、いま『痛い』って言うてん!」と訴える。運転手は驚き、「聞こえなかったわ、ごめん、ごめん、大丈夫?」と答えると、乗客は「ドライブレコーダー見てもらってもわかるけど、当たったわ」。別の客も「運転手さんのドアがこいつが乗ろうとしたときに、左の肘に当たった。そういうことやろ?」と加勢する。

「ドライブレコーダーを消せや!」と電源を切ることを要求

   しかし、映像をよく見ると、ドアを押しているように見える。さらに、男たちは「ドライブレコーダーを消せや!」と電源を切ることを要求した。運転手が応じると、今度は治療費として「指3本、3万円」の支払いを求めたという。運転手はドアが当たった確信はないが、支払いに応じた。

   ドアに指が当たったなどと脅し、個人タクシーの運転手に治療費を要求するケースが今年(2019年)の夏以来、目立っているという。

   個人タクシー運転手の約160人が加入している組合の理事長によれば、「8月ぐらいから11月末までに確認しているのは5件、うち2件は金銭の要求に応じ、1件は乗車料金を無料にした」という。「個人タクシーはすべて自分で対応しないといけないので、そういう弱みをついていると思います。許せないです」と語る。組合は兵庫県警に被害届を出す予定だ。

   キャスターの立川志らく「この乗客たちが馬鹿なのは、ドライブレコーダーに全部残っているじゃないですか。アシがつくのが分からないのか、と思いますよね」

   司会の国山ハンセン「ドライブレコーダーを消せ、というのは?」

   高橋知典(弁護士「人に切れと強く従わせた場合は、強要罪になる可能性があります。そのあと、お金を要求してもらうと恐喝罪になります。」