2020年 7月 6日 (月)

「NHKの新会長人事」3大紙はどう報じた?読売「経験と実績重視」、毎日・朝日「報道に不満持つ官邸の意向」

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   NHKの次期会長にみずほフィナンシャルグループ元会長の前田晃伸氏(74)が9日(2019年12月)決まった。現職の上田良一会長(70)の続投が有力視されていたが、何があったのか。

   翌12月10日付の3大紙、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞の解説記事から読み解くと――。

   新会長に前田氏が決まった人事の背景を読売新聞「NHK改革『経験』期待 メガ銀で実績、スピード重視」はこう説明する。

   《会長人事でカギとなったのは、総務省が求める「業務・受信料・ガバナンス(組織統治)」の三位一体改革にスピード感を持って取り組めるかどうかだった。現在の上田会長は、いわば「調整型」のリーダーだった。...11月には同省から三位一体改革の強化を具体的に示すよう(実施基準案の)再提出を求められるなど調整型の限界が見えてきた》

   というのだ。これに対して、前田氏には次の実績があったという。

   《前田氏の経歴で象徴的なのが2002年にみずほグループで発生した大規模なシステム障害。トップとして国会に参考人招致され答弁した前田氏は率直に準備不足を認め、事態の収拾と再発防止に努める姿勢を示した》

  • 東京・渋谷のNHK放送センター
    東京・渋谷のNHK放送センター
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毎日「現会長は政権批判の番組へのグリップが弱い」

   一方、毎日新聞は「人選に官邸の影」という見出しで、官邸は上田会長がNHK報道の安倍批判を抑えられないことに不満を持っていたとして、こう書いている。

   《複数の関係者は「首相官邸は『上田会長は野党に気を使いすぎだし、政権批判の番組へのグリップが弱い』と不満を持っていた」と明かす。ある関係者は「安倍晋三首相は『金融関係者がいい』と話していた」とも言い、11月下旬から前田氏の名前も浮上していた。

   前田氏は首相を囲む経済人が集う「四季の会」にも参加していた。自民党幹部は「官邸主導の人事」と話し、「官邸がコントロールしやすい人材をおいたのだろう」と話す。》

   朝日新聞も「NHK会長続投論一転 上田氏、かんぽ問題など逆風」という見出しで、毎日新聞同様に官邸の意向が働いたことを示唆している。

   《直前まで上田会長の続投を求める声もあったが、かんぽ報道の厳重注意問題に見舞われるなど、土壇場で足をすくわれ、再任とはならなかった。......ただ、あるNHK関係者は「現会長を官邸は快く思っていない節があり、辞めさせるために無理やりこじつけた印象がある」と交代理由を疑問視する。

   経営委員会の厳重注意は、取材交渉過程で、番組担当者が郵政側に「会長は番組制作に関与しない」と発言したことが引き金だが、実際、官邸幹部も「部下からそんなこと言われるようなガバナンスはダメ」と懸念を示す。》

   つまり、報道現場の突っ走りを抑えられないようでは、ガバナンスになっていないというのであった。(テレビウォッチ編集部)

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