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地震の避難は「校庭の真ん中に集まり、しゃがんで身を守れ!」 いま防災の常識がどんどん変わっている

   ある小学校で地震の抜き打ち避難訓練を行ったところ、校庭にいた子どもたちがわざわざ危険な校舎に一斉に駆け込んだ。防災に詳しい山梨大学の秦康範・准教授は、「これまでは机の下に潜るのが避難訓練となっていました。いまの正解は、校舎からできるだけ離れて校庭の真ん中に集まり、そこでしゃがんで身を守ることです」と語る。

   司会の国山ハセン「防災意識も高まっていますが、避難方法も昔と今では変わっています。正しい避難を覚えていることが必要ですね」

「まず火の始末を」より今は「まずは身の安全」

   地震が来たら、どうするか。以前は、「まず火の始末を」といわれていたが今は、「まずは身の安全」。現在では震度5以上になればマイコンメーターによってガスの供給が止まるので、火の始末のために戻る必要はない。

   火災や煙が出ると、濡れたハンカチで口を覆い、低い姿勢で逃げるといわれたが、危機管理アドバイザーの国崎信江さんによると、有毒ガス防止に効果があるという根拠がはっきりせず、普通の姿勢で、素早く逃げた方がいいという。

   外出しているときに、どこへ逃げるのがいいのか。コンビニ、駐車場、ガソリンスタンドの中ではガソリンスタンドだ。危険と思われそうだが、国崎さんは、「消防法、建築基準法により厳しい条件でつくられているので頑丈」という。

   エレベーターの中はどうか。すべての階のボタンを押すこと。すべてを押して、止まった階ですぐ出て、非常階段を使って逃げるのが一番。駅にいた時は、ホームでは落下物があるので、頑丈な電車の中に入ることだという。

   国山「これまでの認識とズレがありましたが、これさえ守っていればいいということはありませんね。臨機応変に備えることが必要ですね」