2020年 10月 30日 (金)

中村屋に密着したルポ。8歳の勘太郎と6歳の長三郎の厳しい稽古は虐待(?)寸前。伝統芸の継承は非情である
<中村屋ファミリー2019 涙と笑いの猛稽古SP>(フジテレビ系)

   さっぱり当らなかったNHKの大河ドラマ『いだてん』に主演して忙しい中村勘九郎が、いわば家長のような歌舞伎の中村屋に、カメラが密着した1年間のルポである。勘九郎には8歳の勘太郎と6歳の長三郎がいて、2人ともすでに立派な歌舞伎役者である。名作『伽藍先代萩』には勘太郎も長三郎も出演していて、勘太郎は幼くして切腹する場面の時間短縮で苦労し、長三郎は正岡の打掛の中で、立ったまま眠りそうになる。2人そろって稽古場でしごかれ、本番の舞台上でも上手くいかなかったりして、修業は厳しい。

   一見、「これは正に児童虐待じゃないか」と言いそうになるほどだ。まだ、たった6歳の幼子が、連日の稽古と本番で疲労困憊し、半白眼になって心ここにあらずでも、解放してもらえない。伝統芸の世界では当たり前なのだろうが、見ていてあまり気持ちのいいものではない。天真爛漫な2人は、自我の目覚める前から『鉄は熱いうちに打たれ』ていても、無邪気に楽屋を走り回っている。

   もう1つ、九州の「平成中村座」の公演を成功させるまでが描かれる。舞台に花火が咲くわ、水車に水は流れるわ。成長著しい中村七之助が、舞台では美貌の女形を演じているのに、楽屋に帰った途端、衣装を脱ぎ捨てパンツ一丁でカメラの前に。がっちりした裸体と太い地声である。ひょっとして彼は女形にストレスがあり、役が済んだら男臭さをアピールしたいのかな?と勘繰りたくなったのだ。(放送2019年12月20日21時~)

   (黄蘭)

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