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「お金を家に置くと危ないですよ」ニセ警官の電話の後に強盗犯が現れる 都内の「アポ電」相談は1日で35件以上

   東京都東村山市で23日(2019年12月)深夜、80代夫婦が住む民家に2人組の男が侵入、およそ460万円を奪って逃走した。1週間ほど前には、警察を名乗る男から資産状況を聞く不審な電話がかかってきていた。強盗の前兆である、いわゆる「アポ電」だ。

   「最近変わったことはないですか?」と東村山署員を名乗る男からの電話を受けた被害者の80代男性。世間話の中で「自宅に多額のお金を置いている」と話してしまった。

   電話から1週間後、2人組の男が窓を割って夫婦のいた1階の部屋に侵入。夫婦を結束バンドで縛り、家にあった現金を奪って逃走した。事件当時、2階に住む息子は留守で家には夫婦しかなかった。

なぜか目黒区が要注意エリア

   男性は捜査員から事前に資産状況などを聞く電話はなかったかと聞かれ、ようやく1週間前の電話の主はニセの警察官だったことに気づいた。

   年末はアポ電が増える。きのう(23日)1日だけで警視庁には、都内の10区と11市から少なくとも35件の相談があった。特に目黒区では1日で5件以上の相談が寄せられた。いずれも警察官やデパート、全国銀行協会を語り、資産内容を聞き出そうとするもの。

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「リストが悪い人の間で出回って、1回だけではなく2回3回と被害に遭うこともあるようです」

   司会の羽鳥慎一「目黒区は(アポ電の相談が)5件ですが、その周辺はより気を付けたほうがいいようです」

   青木理(ジャーナリスト)「昔から年末年始は犯罪が増加します。家に現金があることが多いし、盗む方も金が必要だから。高齢者の方々は知らない番号の電話には出ず、家族も声掛けする必要があります」