2020年 2月 19日 (水)

不可能と思われた宇野昌磨の大逆転劇。フィギュアスケートの醍醐味と過酷
<全日本フィギュアスケート選手権2019 男子フリー」(フジテレビ系)

印刷
建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   正視するに堪えないかつての王者・高橋大輔のフリー演技は片目をつぶって見たが、その後に思いもかけない驚きの場面が来るとは考えなかった。世界最高のショート演技点、110.72を出していた羽生結弦に対して、宇野昌磨は105.71。5点差は決して逆転できない点数ではないが、今期の宇野の調子の悪さから、ほぼ絶望的と思えた。ところが宇野側から見て奇跡は起きたのだ。本当にフィギュアはわからない。
   羽生が滑り出してすぐ、「あれっ、なんか違うぞ」と感じたのは筆者だけではあるまい。最初のジャンプで着地がよろめいた。オリンピックでも着地がよろめいた後で、続いて完璧に立ち直る羽生を何度も見てきたので、後半は完璧だろうと思っていたら、あれれ、次第に調子が落ちてゆき、最後の方でついに転倒。全く珍しい光景だった。
   先日のネイサン・チェンに負けた大会でも最後の方のスタミナ切れは印象的であったが、25歳という年齢はスケーターにとって、もう限界に近い体調なのであろうか。過酷なスポーツである。賞賛もされるが衰えも早い。宇野のフリーは184.86点でシーズンベストではあっても、超高得点ではなかった。羽生がいつも通り滑れば、逆転は難しかっただろう。しかるに、宇野が演技終了後に不思議な笑顔を見せた。
   ニィーッと笑ったのである。完璧とは程遠いが、今期の出来の中ではSPに続いてうまくいった、ということだったのか。後から見ると不思議な予感があったのか。とにかく、テレビ的には収穫大であった。(放送2019年12月22日19時~)

(黄蘭)

採点:1
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中