きょう7日(2020年1月)の「クイズとくもり」コーナーは「二重あご」を取り上げた。
皮膚科医の髙瀬聡子さんによると、最近特に二重あごに悩む人が増えているという。「20~40歳くらいの若い女性に二重あごが目立つようになりました。私はそれを『新型二重あご』と呼んでいます」(髙瀬さん)
原因とみられるのが「スマホ」。長時間うつむいてスマホを見ることで引き起こされる「ストレートネック」が二重あごの一因だという。
通常、首の骨はゆるやかに曲がっているが、前かがみの姿勢が長く続くと首の骨が徐々にまっすぐになる。その分首の肉にたるみが生まれ、二重あごになりやすくなるというわけだ。
ストレートネックは簡単なストレッチで改善できる。整形外科医の高平尚伸さんが教えた。
壁に背を向けて1メートルほど離れて立ち、肩の位置は動かさず、首を思い切り後ろに曲げて天井を見る。上を向いた時に首と天井が平行になり、1メートル後ろの壁まで視野に入ればOKだ。痛くない範囲でこれを繰り返すと、少しずつストレートネックが改善するという。
高平さん「実際私も下ばかり向いて仕事をしていることが多くて、自分で写真を撮ったらストレートネックだった。改善法を1週間やったら曲がりが出てきたんです」
ひどいストレートネックの人は、まず固まった首をほぐすストレッチを試す。後ろで手を組んで胸を開き、まっすぐ正面を見たまま、首を思いっきり縮めてあごを限界まで引き、あえて二重あごを作る。
高平さん「二重あごを作るようにあごを思いっきり引くことで、ストレートネックで問題になっている首の下の方の骨を動かすことができるんです」
ストレートネックになると、普通に首を動かしても首の上の方の骨しか動かないが、二重あごを作るように後頭部を後ろに引けば、下の骨まで動かせる。
二重あごを作ったら、首の下の骨から1個ずつ後ろに倒すイメージで、7カウント数えながらゆっくり天井に顔を向ける。最後にできるだけあごを上向きにして3秒間キープし、首をゆっくり戻す。一連の動きを3回、1日3セット行う。
近江友里恵キャスター「くれぐれも無理はしないでください。力づくで首を引っ張るなどは禁物です。必ず痛みやしびれが出ない程度にしてください。ヘルニアや首の骨の変形など、持病がある方は必ず医師にご相談ください」