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主婦たちが「空き時間」で稼ぐ新しい働き方!役所で書類取得やスーパーの商品陳列・・・1時間半で4500円

   「主婦力」に注目する企業が増えて、主婦たちも空いた時間を使ってお金を稼いでいる。3人の子どもがいる横浜市に住む山崎さん(40代)は、一番下の子が小学1年生になり、手がかからなくなってきた。この日は、近くの市の建築局に依頼された建築・道路関係の書類を取りに行き、スマホで写真を撮って送信、依頼された書類に間違いないことを確認したら郵送する。これで完了。仕事は1時間半で終わり、数件をまとめてこなしたので4500円の収入になった。

   依頼したのは不動産会社の「マンションマーケット」で、必要書類の取得を市役所近くに住む人に依頼し、社員の負担を軽減している。「社員はその時間を違う仕事にチャレンジにできます」と社長は話す。

   主婦はたちは求人サイト「ご近所ワーク」に登録し、スーパーの商品陳列(30分1500円)、カーシェア用の車の点検と清掃(3000円)などを請け負う。ご近所ワークを運営する「ビースタイル」は、「企業も喜び、社会にとっても価値を発揮できる環境ができる」と話した。

ベビーシッターや家事代行で月100万円!?

   1カ月に100万円稼ぐ主婦もいるという。「キッズライン」はベビーシッターや家事代行の希望者と依頼者をマッチングしている。経沢香保子社長は「母親・主婦としてのスキルを活かして、空き時間に子供を預かるサービスをしたいと考える人が多いんです。時給は働く人が条件や能力を加算して、自ら設定できます。講習を受け、面接や研修に合格すれば、保育士やベビーシッターの資格は不要。平均で月7万~8万円になります。2019年は最高で月100万円を稼いだ方もいらっしゃいます」という。

   このほかにも、物件の共用部や空き部屋の清掃(2000~4000円)、不動産物件撮影(1000~2000円)、飲食店の仕込みや開店準備(2400円)などの依頼が多い。

   医療ジャーナリストの森まどかは「子供が手を離れると、もう一度社会とつながりたいと考える人は多いですよね。労働が多様化し、お金が払えることになったことも大きいです」

   司会の国山ハセン「働く主婦へのアンケートによると、『家計が苦しくなりそう』という動機が48.4%と最も多いんです。その理由としては、消費税増税、夫の給与が下がった、夫の会社がブラック企業化などがあります」