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「歌会始」の和歌でわかった眞子さまの結婚への覚悟!あえて『月』を詠んで決意表明

「望月に月の兎が棲まふかと思う心を持ちつぎゆかな」

   これは今年(2020年)の歌会始で、秋篠宮眞子さんが詠んだ和歌である。週刊新潮によると、「"満月に兎が棲む"という言い伝えを信じていた頃の純粋な気持ちを、いまも持ち続けたいものだ」という意味だそうである。

   今年のお題は「望」だったそうだが、この眞子さんの歌が物議を醸しているというのだ。月というと、2017年9月に開かれた眞子さんと小室圭の「婚約内定会見」で、記者から小室圭の印象を聞かれた眞子さんは、「太陽のような明るい笑顔」といったが、小室圭は「宮さまは、私のことを月のように静かに見守ってくださる存在」と、眞子さんを月に喩えた。

   これが、「皇族を月に喩えた」と批判を浴びたのである。今回、注目を浴びる令和初の歌会始で月を詠めば、その時のことを蒸し返されるのは予想できたはずだ。それでもあえてそうしたところに、<「眞子さまなりの"挑戦"ではないかと拝察いたします」(歌会始の儀に携わった関係者)>

   さる歌人が、<「短歌とは、何を題材にしたところで、心に秘めた思いが匂い立ってしまうものです。(中略)ですから"眞子さまは、物事がうまく運ばないご自身の状況と重ね合わせて詠んでおられるのでは"との解釈も、決して的外れではありません」>と話している。

   週刊新潮は、2月に発表されると予想される眞子さんと圭のコメントは、引き続き、みなさんの理解を得られるよう努めていきますといった、当り障りのないものになるのではと予想する。

   私はそうは思わない。眞子さんが"月"を詠んだ和歌を披露したのは、圭と結婚するという決意表明の第1弾で、2月には、もっと踏み込んだ結婚への意志表明になるのではないか、そう考えている。

   眞子さんの今後に大きな影響を与えるのではといわれる、ヘンリー王子とメーガン妃の「王室離脱」だが、週刊文春は、これはゴッドマザーのエリザベス女王(93)が激怒して、2人を王室から「追放」したのだと報じている。2人の「殿下」「妃殿下」の称号を取り上げ、一切の公務から退けたからだというのだ。公費240万ポンド(日本円で約3億4000万円)が使われたロンドン近郊にある居宅の改修費も返済させた。

   父親のチャールズ皇太子が2人に渡している年間200万ポンドの支援は継続されるというが、カナダの自宅の警備費などはどうするのか、まだ決まっていないそうだ。母親ダイアナと父親チャールズの離婚を経験し、母を事故で亡くしているヘンリーは、「両親と違う生き方をしたい」といっているそうだが、その前途は平坦ではなさそうだ。

伊集院静、死ぬなよ!くも膜下出血で手術受けたが予断許さないらしい・・・競輪も競馬も一緒した最後の無頼派作家

   きょう24日(2020年1月)の朝日新聞は、社会面で河井案里参院議員の参院選中に自民党本部から案里側に計1億5000万円が支払われていたことを大きく報じている。もちろん、週刊文春が第1報を報じたというクレジットは入っている。

   <与野党からは驚きの声が広がった。1億5千万円は、落選した溝手氏が受け取った額の10倍。昨年7月の参院選で当選した自民のベテラン議員は『勝たないと政権が倒れるという補欠選挙なら』と仮定した上で『マックス(最大)の額』と話した」>(朝日新聞)

   自分に歯向かうヤツは何があっても潰すという安倍流のやり方に、自民党内からも反発・批判の声が出て来るに違いない。

   さて、中国で発生した新型コロナウイルスが世界的に広がる気配を見せている。数字だけ見ると、患者数も死者も少ないようだが、2002年に中国・広州で発生したSARSのときもそうだったが、中国はWHO(世界保健機構)に報告せず、感染者が300人に達してからようやく報告したため、被害は東南アジアに広がり、感染者数は8000人を超えてしまった。

   今回もSARSもコウモリが感染源ではないかといわれているが、24日から旧正月が始まり、日本へも多数の中国人が押し寄せて来るため、日本での感染拡大が危惧されている。中国側が正しい患者数を公表し、感染者たちが国外に出ないよう何らかの対策をとらない限り、新型コロナウイルス・パンデミックは必ず起きる。

   ところで、伊集院静(69)がくも膜下出血で倒れ、手術を受けたが、まだ予断は許さないそうである。伊集院との出会いは古い。作家というより、ギャンブラーとして知られていた。麻雀、競輪、競馬が好きで、それも大枚を突っ込む。私は麻雀はやらないので、競輪と競馬で一緒したことが何度かあるが、私など恥ずかしくなるぐらいのカネを賭けた。勝てば大きいが、そうした場面にいた記憶はない。

   ある時、講談社の新館の上から「元木さん」という声がした。上を向くと伊集院と担当編集者が手を振っている。伊集院の手には分厚い札束が握られていた。「勝ったから飲みに行こう」という誘いだったが、仕事でいけなかった。

   売れない時代から、出版社から前借りをすることで有名だった。女にもモテた。祇園の佳つ乃と浮名を流し、夏目雅子と結婚。彼女の死後、篠ひろ子と再婚した。野球もゴルフもうまい。

   最後の無頼派作家といわれるが、この頃は、仙台だかに引っ越して、浮いた噂は聞こえてこなかった。昔、山口瞳がやっていた、成人式の日の若者たちへの激文を、彼が書いている。今年は「まず古い考えを取り払え、あるようにみえる"ワクからはみ出せ"それが二十歳の可能性だ」と書いていた。

   山口瞳は、大文字では書かないが「反戦」という気構えをどこかに潜めていた。伊集院にはそれがないのがやや不満だ。先日、仲代達也の映画「帰郷」を観た。老いて血を吐きながら、昔捨てた女が生んだ娘を助けようとする枯れ木のようなヤクザを演じた。老いさらばえた無頼派作家が書くものを読んでみたい。伊集院、死ぬなよ!

モテたかったら、お笑い芸人か格闘家かユーチューバーか?今度はグラドルナンバー1の小倉優香が朝倉未来と

   週刊新潮は、サッカーの強豪・神村学園が開設したプロサッカー選手を育成する目的の「淡路島学習センター」の評判が悪いと報じている。ここの総監督は27歳の上船利徳で、ドイツのプロチームと契約したが、ケガで引退したという経歴の持ち主。文武両道を目指すのかと思ったが、ここには教室などを備えた校舎などはなく、生徒は寮と練習場を往復するだけの毎日だそうだ。

   上船は、育成アドバイザーにJリーグの監督を歴任したゲルト・エンゲルスが就任すると吹いていたが、最初の頃2回顔を見せただけだった。話が違うと、入学した1期生22人のうちの10人が自主退学した。昨年暮れには元生徒と保護者18人が学園とセンターを相手取り、総額2000万円以上の損害賠償を求めて提訴している。いやはや呆れ果てた学校もあるものだ。

   FLASHは、女優でグラビア界ナンバー1の呼び声が高い小倉優香(21)が、格闘技界で嘱望されている朝倉未来(27)と「お泊り」しているところをバシャッ! 朝倉はFLASHの直撃に「僕的には全然言ってもいいんだけど、相手がかわいそうなんで、何も答えることはできないですね」と話している。やはり、今モテたいんだったら、お笑い芸人か格闘家、ユーチューバーになるのが一番いいんだろうな。

   フライデーで、闇営業問題でテレビから干されていた宮迫博之の長男、藤井陸(18)が、父親や芸人について喋っている。彼も、同級生と組んで「フライポテト」という漫才をやっているそうだ。やはり動機は「単純にモテたいから」。闇営業問題が発覚したときは、家族会議が開かれて、「大変なことになった」と話し合っていたという。

   テレビで父親を見ても、「父というより、人気芸人が出ているなぁという感覚」だそうだ。この分では、吉本興業が芸人探しに苦労することはなさそうだ。

2万人も首切って自分は逃亡先で高級ワイン――「信じられない思い」と日産の元社員

   週刊新潮は、レバノンに"逃亡"したカルロス・ゴーンは、妻のキャロルを「リヨンヌ」と呼んでいるそうだ。フランス語で「雌ライオン」のことだ。それは、「一生懸命、夫の無実と日本の司法の酷さを訴え続けてくれたからだ」という。

   この中で、日産の元社員の坂ノ下征稔(76)が、ゴーンがやったリストラで5つの工場が閉鎖され、2万人もの労働者が首を切られ、関連部品メーカーでも多くの人が職を失ったのに、ゴーンが高級ワインを飲んでいるのを見て、「信じられない思いで一杯」だと語っている。

   リストラで社員たちの生活は激変した。ゴーンに<「お前さんの苦しみとリストラされた者の苦しみ、どっちが重いと思っているのか聞いてみたい」(坂ノ下)>。リストラされた元日産社員たちとゴーンをレバノンで会せて、討論会をやったらいい。どこかのテレビが考えればいいのに。

NHK大河ドラマの新解釈が楽しみ・・・光秀に襲撃されながら信長は「是非に及ばず」となぜ納得したのか

   イランとトランプの静かな対立が続いている。トランプは自分の弾劾のことで頭がいっぱいだろうが、イランは、密かに爪を研いでいるはずだ。ニューズウイーク日本版に、元CIA工作員だったグレン・カールが寄稿している。アメリカに対するイランの敵意は、1953年にモハンマド・モサデク政権を倒したクーデターに始まるという。クーデターを裏で操っていたCIA、アメリカのおかげで、その後70年近く続く悪夢にイランは悩まされることになったからだ。

   そうした歴史を踏まえた上で、今回の対立を解消するのは難しく、中期的に見れば、アメリカとイランの緊張は続くと見ている。イランの怒りがどこで爆発するのか。トランプはいつ寝首を掻かれるか、心配で枕を高くして寝られないはずだ。

   寝首を掻くといえば、19日(日曜日)からNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が始まった。沢尻エリカの薬物逮捕で、急遽、撮り直しをしたために2週間開始が遅れたが、滑り出しは、視聴率19%超えで、前回よりはるかにいいようだ。

   主人公は本能寺で織田信長を殺した明智光秀だが、「裏切者」という汚名を晴らすことができるのか。週刊ポストで本郷和人東大教授が、光秀の「真実と虚構」について話している。光秀は出生地もよく分からないようだ。本郷は「美濃(岐阜県)」というのは信じていい」といっているが、どうして信長の家臣になったかもはっきりしていない。光秀が軍事的にも政治的にもすごい才能を持っていたことは間違いなく、信長が光秀に京の経済を制する役割を任せたことでも、それはわかるという。

   だが、天正10年(1582年)6月2日に、本能寺でなぜ光秀が信長を殺すのかも、いまだに謎である。信長の旧臣の太田牛一が書いた「信長公記」には、信長が最後に「是非に及ばず」といったと記されている。現代風に訳すと、「しかたないな」ということらしいが、本郷は「光秀を抜擢して今の地位につけたのは俺なんだから、しかたがない」という意味に解釈している。

   では、なぜそれほどまでに光秀は、信長を殺すほど憎んだのだろうか。本郷は「光秀は信長の天下統一後の自分の処遇に不安を抱いていたのではないか」と見ているが、大河ドラマではどう描くのだろう。司馬遼太郎の「国盗り物語」をベースにしているらしいから、これまでよりも光秀を悪者としては描かないのではないか。久しぶりに大河を見てみようか。(文中一部敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。