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遅咲き初優勝の徳勝龍、亡き恩師とともに二人三脚で土俵を戦った!爆笑スピーチの中にも嬉し泣き

   大相撲初場所は26日(2020年1月)、幕尻の西前頭17枚目、徳勝龍(33歳・木瀬部屋)が結びの一番で大関貴景勝(23歳)を寄切りで破り、14勝1敗で初優勝を飾った。

   徳勝龍は33歳5カ月で、日本出身力士としては初優勝最年長記録。幕尻の優勝も2000年春場所の貴闘力以来20年ぶりだ。奈良県出身力士の優勝も98年ぶりという記録ラッシュだった。

姉の千夏さん「監督が亡くなってから負け知らずです」

   優勝インタビューで徳勝龍は「自分なんかが優勝していいんでしょうか?」と笑いを誘った。自分が一番下なので怖いものはない。思いっきり行くだけだと思って行きました」と喜びを語った。「(優勝は)意識することなく......ウソです。めっちゃ意識してました。バリバリ、インタビューの練習してました」というと、場内は大爆笑。

   相撲の名門、高知県の明徳義塾から近畿大学へと進んだ徳勝龍。そこで出会ったのが伊東勝人監督だった。徳勝龍の「勝」は監督の名前から一文字もらったもの。しかし、伊東監督は場所中の18日に55歳の若さで急死した。

   伊東監督の写真を手に掲げて優勝パレードを行った徳勝龍は「監督が見てくれていたんじゃなくて、一緒に土俵で戦ってくれていた。ずっと良い報告がしたいと思って、それだけで頑張れました」と思いを語った。

   姉の石川千夏さんも「監督さんが亡くなられて、その日からずっと勝っているんですよ。一緒に戦ってくれているような気迫で、すごく強かったです」。

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「苦節10年という言葉があるが、11年なんですよね。よくやりました。監督との心の二人三脚が優勝に導いた」

   司会の加藤浩次「次の場所も頑張ってもらいたいですね」

   文・みっちゃん