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中国「新型肺炎パニック」自警団が通行遮断、透明な袋かぶって麻雀、咳したらタクシーが「降りてくれ」

   新型肺炎が広がる中国の武漢市周辺で異様な光景が展開されている。道路に太い丸太を持った男たちが立ち、周辺からやってくるバイクに「戻れ、戻れ」と叫ぶ。人が街に入るのを阻止する自警団だ。路上に土や石でバリケードを作って通行を遮断、入口に土砂を盛ったトンネルもある。それでも入ろうとする車には、人が横になって通行を止める。「起きろ」「おまえはクズだ」と一触即発のやり取りが繰り広げられている。

   武漢市がある湖北省の病院でスタッフに唾を吐きかける男性がいた。高熱があるのになかなか治療してもらえないと腹を立てたらしい。吉林省では、マスクをして透明な袋を頭からかぶってマージャンをする人たち。そこへ黒い制服を着た男たちが乱入して、ハンマーで卓をぶち壊した。感染防止には「人が集まるな」ということなのか。

   タクシーのマスク姿の客がせきをして「武漢に行ってきた」話し始めると、運転手が「降りてくれ、早く」と急停車した。ネットには、マスクをした上にさらにペットボトルを装着する人の姿や、ペットボトルを使ったマスク代用品の作り方も投稿されている。

日本国内でも「ヒト・ヒト」感染!武漢からのツアー客運んだバス運転手

   キャスターの伊藤利尋アナが「こんななかで、日本国内での日本人の感染が初めて確認されました」と報告した。武漢からのツアー観光客を乗せたバスの60代運転手で、8~11日(2020年1月)に大阪から東京まで、12~16日は東京から大阪までツアー団体客を乗せて走った。

   東京慈恵医大の浦島充佳教授は「1回目の乗車時(往路)は、中国の感染発表前でマスクをしておらず、感染者の潜伏期間でもあったと思われ、辻褄が合います。バスは換気があまりないので感染しやすい」という。

   司会の小倉智昭「バスの乗客はサービスエリアで動くこともあります。気にかかります」

   すれ違う程度では感染の可能性は少ないと、浦島教授は指摘している。