2024年 4月 19日 (金)

こうと決めたら貫く杏・・・もはや東出昌大とヨリ戻す気なし!目に余る男の身勝手、不誠実

新型肺炎パンダミックでワイドショーの「中国ヘイト」正しい情報を冷静に伝えろ

   中国で発生した新型コロナウイルスが、心配されていた通りパンデミック(世界的流行)になってきた。あっという間に患者数は1万人を超え、死者も日増しに増えてきているのに、いまだに感染源が特定されていない。

   安倍首相は中国・武漢から日本人をチャーター機で帰国させたが、この中にも感染者が発見され、観光に来ている中国人も多く、日本国内でも患者が激増するのではないか。

   週刊新潮は武漢に足止めされた日本人たちの声を収録している。残留邦人の1人は、現地の人たちが買う激安スーパーからは物がなくなっているが、外国人向けのスーパーは品不足ではないという。ただ、店に入るのに、警備員が額に体温計を当てて、平熱でないと入れてもらえないそうだ。

   さまざまなデマも流れている。ウイルスはアメリカがばら撒いた、市内に散らばっている患者を一つの病院に集め、人民解放軍が空から消毒液を撒くなどなど。日本でも繰り返し映像が流れているが、武漢に1000床の病院を建設しているが、工期はわずか10日だという。まさに泥縄である。現地には李克強首相が入っているが、これは、習近平主席が責任逃れするために、李に責任を押し付けているからだという。

   今のところ、マスクを付けたり、人混みには行かない、外から帰ったらうがいと手洗いはしっかりやることしか予防法はないようだ。そのうえ、新型コロナウイルスはアルコールに弱いそうだから、しっかり手洗いをしたうえで、アルコール消毒するのが有効だそうだ。

   新型ウイルス騒ぎは、なにやら中国ヘイトの様相を呈してきている。中国人は不潔だから、衛生観念がなっていない、武漢の人間は隔離せよ、コウモリやネズミなんかを食べるからだという批判が、ワイドショーなどのコメンテーターから聞こえてくる。

   先日訪中した世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は習近平主席と会談し、中国側の対応の速度や規模を評価した上で、「WHOは科学と事実に基づき判断を下し、過度な反応には反対する」と述べたと伝えられている。やみくもに過剰反応するのではなく、情報を吟味して、正しい情報を国民に伝えることこそ、政府の役割のはずである。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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