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<スカーレット>(第102話・1月25日土曜放送)
喜美子が来たと聞いて、あの下宿屋「荒木荘」の仲間が集まってきた。しぼんでいた心がやっと生き返った

   かつて女中として働いていた大阪の「荒木荘」の下宿人・田中雄太郎(木本武宏)が信楽太郎の芸名で歌うバラードが、ラジオから聞こえてきた。曲はまるで喜美子(戸田恵梨香)の気持ちを代弁しているようだった。家を出て行った夫・八郎(松下洸平)へ気持ちがあふれ、涙が止まらない。

   喜美子は取材から帰ってきた庵堂ちや子(水野美紀)に穴窯の一件を話した。八郎が家を出たことや苦労話を、ちや子は静かに聞いてくれた。

   ちや子によると、荒木荘のあった場所はもう更地になり、歌声喫茶「さえずり」のあった場所には大きなビルが建っているという。喜美子は時代の移り変わりを感じ、寂しく思った。

芸名・信楽太郎こと田中雄太郎は立て替えてもらっていた下宿代を返すという

   そこに突然、雄太郎が顔を出す。さらに、荒木荘の元女中の大久保のぶ子(三林京子)もひょっこりと顔をだした。年はとったけどみんな変わらない 喜美子「大久保さん!」。「ひさしぶりやなあ」とにやりと笑うのぶ子。喜美子は感極まる。

   雄太郎はかつて滞納していた家賃を立て替えてくれたお礼にと、喜美子に金一封を渡した。歌声喫茶「さえずり」のマスターも加わり、まるで昔の時間に戻ったようだ。時代は変わっても、一緒に過ごした人たちの温かさは変わらない。喜美子は懐かしい面々との時間を楽しみながら、生きる力を取り戻していった。

   (NHK総合あさ8時)