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<テセウスの船/第3話>(TBS系・2月2日日曜放送) 父親の冤罪を晴らしたい!タイムスリップした息子が31年前の21人殺しの現場に遭遇

    平成元年3月12日、宮城県・音臼村の小学校で、青酸カリ入りのジュースを飲んだ児童と職員21人が死亡する凄惨な事件が発生した。日本中を震撼させた「音臼小無差別大量殺人事件」の犯人として逮捕されたのは、地元駐在所の警察官・佐野文吾(鈴木亮平)だった。犯行に使われた青酸カリが自宅から見つかったのだ。裁判で死刑が確定したが、佐野は一貫して無罪を主張し、31年がたった今も宮城拘置支所に収監されている。

    当時、佐野の妻の和子(榮倉奈々)は3人目の子供を身籠っており、事件の翌月に生まれたのが田村心(竹内涼真)だった。心は「冤罪を主張しているお義父さんを信じてみたい」と言い残して死んだ妻・由紀(上野樹里)の気持ちに応えるため、今は廃村となった旧音臼村を訪ね、校門の石柱だけが残る音臼小学校跡地で事件の慰霊碑に献花し、黙祷する。その瞬間、あたり一面に真っ白い霧が発生し、心は意識を失った。

過去を変えてしまった歪みの代償は大きかった

   心が気がつくと、31年前の事件直前の音臼村にタイムスリップしていた。そこで見たのは、妻や子どもと笑いの絶えない温かい家庭を築き、村民からも「ブンちゃん」と慕われている父親の姿だった。

   父親の無罪を確信した心は、大量殺人事件を防ぐため、真犯人を探そうと、父の家に住み込み、小学校の臨時教員として働き始めた。

   小学校の職員室にいたとき、心に「誰にも犯行を止めることはできない」というメッセージが届く。真犯人からの犯行の予告だ。心は父親に「3月12日に音臼小学校で21人が殺されます」と伝えた。

   大量毒殺事件はなんとか防ぐことができたのだが、過去を変えてしまった代償はあまりに大きかった。(よる9時放送)

  

寒山